賞の柩
『賞の柩』は帚木蓬生のミステリ・犯罪小説系の作品。事件や謎を軸に、人物の心理、時代背景、緊張感のある展開を描く。
作品情報
『賞の柩』は、帚木蓬生の表現を日本推理サスペンス大賞の文脈で読むための重要な対象である。
『賞の柩』は帚木蓬生のミステリ・犯罪小説系の作品。事件や謎を軸に、人物の心理、時代背景、緊張感のある展開を描く。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1990-12-01
- ページ数
- 277ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103314059
- ISBN-10
- 4103314052
- 価格
- 199 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 賞の柩 : 帚木 蓬生: 本
レビュー
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論文盗用しばしばある話
西澤潤一が、当時の定説に反論し半導体の新たな理論を論文にし、当時の教授に提出する。しかし、教授に机に仕舞い込まれた話など、どの世界でも、こういう話は枚挙に遑が無い。 本書は医学的にも、フランスで出来事(レンタカー運転、食事)も面白い。読んで想起するのは、フランクリンのX線結晶構造解析から、アイデアを盗用したのではないかとされるワトソンとクリックのDNA二重らせん構造の発見。 参考までに、「研究不正」(黒木登志夫)を挙げる。
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ストーリーの造りが安易
ストーリーの造りが安易 前半の迫力に比べて、後半は凡庸。というよりも、殺人にまで持って行くストーリーが荒唐無稽に近い。その殺人方法も、科学的にはあり得ないもので、興ざめした。
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古本愛好者
小説は、人の心理を読み解く能力を養うのに最適なテキスト、 と ある作者書いていますがこの作品から学ぶことも多い。
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ノーベル賞の裏側?
九州の病院の勤務医・津田は研究生時代の恩師・清原修平が携わっていた筋肉繊維の研究でノーベル医学・生理学賞を単独受賞した英国人研究者の過去に疑問を抱き、ブダペスト、パリ、バルセロナを訪れる。パリでは清原の娘・紀子が暮らしており、津田のバルセロナ行にも同行する。バルセロナで暮らしているはずの男を探して、津田はロンドンにも赴く。ロンドンではさらに謎のカギを握ると思われる女性とも会い、真相に近づいていくが・・・。22年前の小説だが、セシウム、イリジウムなどの放射性物質の名前も現れ、筆者の先見性が伺える。難解な筋肉繊維の説明と、美しい風景描写が一見ミスマッチだが、筆者は我々を取り巻く世界の根底には人知を超えた美の存在があることを教えてくれる。
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格調高いスリラー
私は医療関係者です。 なんとなく書店で見かけて購入しました。読んでみると、すごく面白い。格調も高い。 自然や建物の描き方がきれいです。 テーマも、その展開も面白いと思いました。 論文の査読は私もやったことがありますが、こういう問題(査読者が投稿された論文内容 を盗んでしまう)は常にあります。上司から、査読論文を参考にして研究しろと言われた こともあります。 展開も自然だと思います。 一気にファンになりました。作者の別の書籍である ”逃亡者”を発注しました。 願わくは、電子書籍でだしてほしいです。紙の本は読み終わった後、とっておく のが大変です。また読みたい場合、捨てるわけにはいかないし・・・
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ちょっと 行き過ぎか
科学の世界もそれほどピュアなものではないはず。 名誉・栄誉のためには、ある程度の競争や陰謀がある可能性は十分に考えられる。 ただ、放射能汚染による病気というのがちょっと無理があるようには思えたが。
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ノーベル賞の栄誉の陰に渦巻く陰謀
生きていればノーベル賞、という表現がある。主人公(脳外科医)の教室の元教授は正にそうした高名な科学者であった。主人公が大学の図書館で見つけた古い医局の資料の中に、元教授の残した謎の文書があった。ノーベル賞と言えば科学者に取って最高の栄誉だけに、その裏での賞取り競争は熾烈なものであろう。また、実際には誤った学説に授与された事も1回や2回ではない。故人には与えられない、同じ学説に対して4人以上の同時受賞は無いなどの規則があり、ノーベル賞級の発見に関して4人以上が横並びの時にはその内一人が亡くなるまで、賞は授与されない(嘘の様な本当の話)など、賞を巡るドロドロした裏面が明らかにされていく。一見関係のない登場人物が次第に結びついていき、やがて物語は意外な結末へ。
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予定通りです。
十分な中身です。装丁もきれいであり、特に問題なく読めました。