作品情報
『火山のふもとで』は、受賞歴と書誌情報を確認できる松家仁之の作品。
『火山のふもとで』は、松家仁之による受賞・候補対象作。人物の選択や時代背景、事件の推移を通じて、読者を作品世界へ引き込む構成を持つ。 書誌識別子は、Amazon JP、NDL/CiNii、出版社・書店情報で単独書籍または収録書籍として確認できたものだけを記録し、雑誌号や掲載媒体の識別子は流用していません。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2012-09-28
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 2.6 x 19.7 cm
- ISBN-13
- 9784103328117
- ISBN-10
- 4103328118
- 価格
- 2210 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
大事なことは、聞き逃してしまうほど平凡な言葉で語られる――。 「国立現代図書館」設計コンペの闘いと、若き建築家のひそやかな恋を、 浅間山のふもとの山荘と幾層もの時間がつつみこむ。 朝日、毎日、読売、東京、共同ほか各紙文芸時評で話題沸騰! 胸の奥底を静かに深く震わせる、鮮烈なデビュー長篇。 「夏の家」では、先生がいちばんの早起きだった――。 物語は、1982年、およそ10年ぶりに噴火した浅間山のふもとの山荘で始まる。 「ぼく」が入所した村井設計事務所は、夏のあいだだけ、 軽井沢の別荘地に事務所機能を移転するのが慣わしだった。 所長は大戦前のアメリカで名匠ライトに師事し、時代に左右されない 質実で美しい建物を生みだしつづけてきた寡黙な老建築家。 秋に控えた「国立現代図書館」設計コンペに向けて、所員たちの仕事は 佳境を迎え、その一方、先生の姪と「ぼく」とのひそやかな恋が、 ただ一度の夏に刻まれてゆく――。 ディテールのひとつひとつに小説を読むよろこびが満ちあふれ、 「いつまでも読んでいたい」という声多数の、類まれな長篇小説。 【第64回読売文学賞受賞作】
松家仁之 Matsuie Masashi 1958年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て、 2012年、デビュー作である長篇小説『火山のふもとで』を発表。
レビュー
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もんくなし
Good!
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理想の人生
単行本で読んでから長らく感動が心の中に残っていてもう一度読もうと思ってた矢先に文庫が発売されたのであらためて文庫を購入。 いつまでも読むのが終わらないで作中の人々と過ごしていたい。 最終章で訪れる静かな感動、人生の一抹の寂しさ。 静かに幸せな読書の楽しみが味わえる珠玉の一編です。
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限りなく淡々と透明感と
舞台は北軽井沢。 住む人の視点にたつ地味に見えるすごい建築家を新入りから見た物語り。 小説自体も淡々と、そして透明感の溢れる描写の多い文章。 人物の感情よりも建築物、自然の表現が印象的。 日本の文学だなぁという感想。 軽井沢、建築物、家具に興味ある人にとり入り込みやすい良質な小説です。
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よく練ってある構成
長年の編集者としての経験を生かしたストーリーつくり
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一部のマニアには嵌る小説
建築家への関心と軽井沢に土地勘があるとやや丁寧な(くどい)説明も理解できるでしょう。 ひたすら上品なので刺激を求めてはいけません。少しもやもやが残る小説です。
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建築家になりたいあなたへ薦める小説
今、新作も話題ですが、ハードカバーが発売されてすぐに買って読んだ本です。 文庫本化を知り、誰かに贈れるようにと2冊買いました。 読書の春ですよね?
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静かで豊かな読書体験
この小説は1980年代初頭に職に就いた主人公を中心に展開します。私も同世代であるため、この小説の展開には引き込まれました。 植物、鳥、建築、家具、風景などディテールにきちんと配慮された記述が素晴らしい。特に登場する自動車とオートバイの車種名と色が具体的に示されているため、それだけで所有者がどのような登場人物であるか、すぐに理解でき(これは私個人の趣味に偏っていますが)、それが小説の展開上、全く適切な選択であることに驚かされました。 登場人物の造形がくっきりとしていて、てらいのない美しい文章で描かれた素晴らしい小説です。
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高原の
空気感に引き込まれた、、建築家の息遣いが聞こえる、、静かだ。
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- 読売文学賞 第64回(2012年) ・受賞