日本の文学賞

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松家 仁之

まついえ まさし

Matsuie Masashi

プロフィール

性別
男性
生誕
1958-12-05 (東京都)
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家, 編集者, 大学教員
活動期間
1979年〜
所属
新潮社, 慶應義塾大学総合政策学部(特別招聘教授), 株式会社つるとはな(取締役)
所属団体
三島由紀夫賞選考委員(選考委員)

学歴

早稲田大学第一文学部
第一文学部
卒業年: 1982
国: 日本
在学中に『夜の樹』で第48回文學界新人賞佳作に選ばれ、卒業後に新潮社に入社。

受賞歴

文學界新人賞
1979
対象作品: 夜の樹
部門: 佳作
主催: 文學界
結果: 佳作受賞
野間文芸新人賞
2013
対象作品: 火山のふもとで
主催: 野間文化財団
結果: 候補
読売文学賞
2013
対象作品: 火山のふもとで
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
キノベス!(紀伊國屋書店選定)
2013
対象作品: 沈むフランシス
部門: 年間ランキング
主催: 紀伊國屋書店
結果: 第4位(キノベス!2014)
芸術選奨 文部科学大臣賞
2018
対象作品: 光の犬
主催: 文化庁
結果: 受賞
河合隼雄物語賞
2018
対象作品: 光の犬
主催: 河合隼雄物語賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

文學界新人賞 1回登壇
  1. 受賞作: 夜の樹

    文學界新人賞の佳作として発表された短編で、夜と樹という言葉が持つ静けさや陰影を、淡い筆致でたどる。大きな出来事よりも、ひそやかな気配の持続が印象に残る作品。

    夜の樹の下に、言葉にならない気配がたまる。

    静けさ気配余韻
読売文学賞 1回登壇
  1. 『火山のふもとで』は、松家仁之による受賞・候補対象作。人物の選択や時代背景、事件の推移を通じて、読者を作品世界へ引き込む構成を持つ。

    『火山のふもとで』は、受賞歴と書誌情報を確認できる松家仁之の作品。

    384ページ
    文学賞対象作人間ドラマ物語性

作品

代表作

火山のふもとで

2012年 小説

地方の風景と人間関係を背景に、家族と記憶の交錯を描く長篇小説。静かな筆致で登場人物の内面を掘り下げる。

家族記憶郷土と自然

沈むフランシス

2013年 小説

関係性と喪失を主題に据えた物語。人物の孤独や過去の影が静かに物語を動かしていく。

喪失孤独過去の影

優雅なのかどうか、わからない

2014年 短篇/随筆

日常の細部や感覚を掬い上げる随筆的な作品群。題名通り、優雅さの境界を問うような視点が続く。

日常美意識観察

光の犬

2017年 小説

複数の視点を織り交ぜながら、喪失と希望、共同体のあり方を描く作品。受賞歴もある代表作の一つ。

喪失と再生共同体希望

2021年 小説

儚さや瞬間性を主題にした作品。人間関係の脆さや移ろいを細やかに描く。

儚さ人間関係時間

天使も踏むを畏れるところ(上・下)

2025年 小説

上下二巻で構成される大著。倫理や日常の限界、人間性の揺らぎを見据えた物語群。

倫理人間性限界

全著作

  • 火山のふもとで
  • 沈むフランシス
  • 優雅なのかどうか、わからない
  • 光の犬
  • 天使も踏むを畏れるところ(上・下)
  • 表現者(共著)
  • 伊丹十三の本(編著)
  • 伊丹十三選集(共編)
  • 美しい子ども(編)

作家による翻訳

  • アンソニー・ドーア
  • ジュンパ・ラヒリ
  • ナム・リー
  • リュドミラ・ウリツカヤ
  • ミランダ・ジュライ
  • クレメンス・マイヤー
  • ディミトリ・フェルフルスト
  • ウェルズ・タワー
  • ネイサン・イングランダー
  • ベルンハルト・シュリンク
  • アリス・マンロー

作風・主題

文体
抑制的で静謐な文体心理描写の細やかさ現代小説的な観察眼
頻出モチーフ
記憶家族郷里と都市の対比時間の経過

評価・遺産

編集者としての長年の経験と大学教員としての立場を経て、遅れて本格的に小説家として再出発した作家。『火山のふもとで』以降、重層的な人間描写と静かな筆致で評価を確立し、読売文学賞など主要な受賞歴を持つ。

豆知識

  • 早稲田大学在学中に文學界新人賞の佳作に選ばれ作家デビュー。
  • 新潮社に長年勤務し『新潮クレスト・ブックス』や季刊誌『考える人』の創刊に関わった編集者でもある。
  • 慶應義塾大学総合政策学部の特別招聘教授を務めた(2014年春まで)。
  • 2010年に新潮社を退職、その後も編集と執筆を両立している。