日本の文学賞

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

毎日出版文化賞

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディみかこ

英国の公立中学に通う息子と、パンクな母である著者が、格差、人種、ジェンダー、アイデンティティをめぐる日々の出来事に向き合うノンフィクション。教室や家庭の小さな事件を通して、子どもたちが大人の固定観念を越えていく姿を描く。

英国の中学校格差と多様性人種とアイデンティティ親子の対話社会を学ぶ日常

作品情報

世界の縮図のような中学校で、子どもたちは多様性をきれいごとではなく日々の実感として学んでいく。

優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学校では、人種差別、貧富の差、ジェンダー、いじめ、アイデンティティをめぐる出来事が次々に起こる。著者は息子と同じ高さの視線でそれらを受け止め、考え、迷いながら、現代英国の縮図のような日常を活写する。社会問題を遠くから論じるのではなく、教室と家庭の会話から読み解くところに本書の強さがある。

レビュー要約

  • 子どもの目線に寄り添って英国社会の格差と多様性を描く点が評価されている。身近な学校生活から社会の複雑さが立ち上がり、親子の対話にも温度がある。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2019-06-21
ページ数
256ページ
言語
日本語
サイズ
18.8 x 12.8 x 2.5 cm
ISBN-13
9784103526810
ISBN-10
4103526815
価格
1085 JPY
カテゴリ
本/人文・思想/教育学/一般

日本テレビ系「世界一受けたい授業」 NHK「おはよう日本」「あさイチ」 NHK「SWITCHインタビュー 達人達」 フジテレビ系「めざましテレビ」 TBS系「王様のブランチ」で紹介! Yahoo!ニュース|本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞受賞! 第73回毎日出版文化賞特別賞受賞! 第2回八重洲本大賞受賞! 第7回ブクログ大賞 エッセイ・ノンフィクション部門受賞! 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめする ベスト30「キノベス! 2020」第1位! We Love Books 中高生におすすめする 司書のイチオシ本2019年版第1位! 第13回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)! 読者が選ぶビジネス書グランプリ2020 リベラルアーツ部門 第1位! 埼玉県の高校図書館司書が選んだ イチオシ本2019 第1位! ◎西加奈子さん 隣に座って、肩を叩いて、「一緒に考えない」 そう言ってくれました。 絶対に忘れたくない、大切な友達みたいな本です。 ◎中川李枝子さん 子どもの感覚に、母ちゃんとともに脱帽。 先生方にも、ぜひ読んで欲しい。 ◎三浦しをんさん これは「異国に暮らすひとたちの話」ではなく、 「私たち一人一人の話」だ。 ◎高橋源一郎さん 思わず考え込む。あるいは、胸をうたれる。 そして最後に、自分たちの子どもや社会について 考えざるをえなくなる。 大人の凝り固まった常識を、 子どもたちは軽く飛び越えていく。 世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、 落涙必至の等身大ノンフィクション。 優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの イカした「元・底辺中学校」だった。 ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。 人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。 時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。 世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。 連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。 はじめに 1 元底辺中学校への道 2 「glee/グリー」みたいな新学期 3 バッドでラップなクリスマス 4 スクール・ポリティクス 5 誰かの靴を履いてみること 6 プールサイドのあちら側とこちら側 7 ユニフォーム・ブギ 8 クールなのかジャパン 9 地雷だらけの多様性ワールド 10 母ちゃんの国にて 11 未来は君らの手の中 12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー 13 いじめと皆勤賞のはざま 14 アイデンティティ熱のゆくえ 15 存在の耐えられない格差 16 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン

ブレイディみかこ 保育士・ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。 音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。 ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で 働きながらライター活動を開始。 2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞 候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』 (みすず書房)をはじめ、著書多数。

レビュー

  • イギリス

    イギリスでの階級、私立と公立学校の差、移民の問題等 あまり知られてないこともありました

  • 意外に身近な 「人種間の壁」

    人がいつも見て見ぬふりをする話題を 自らの経験を基に、分かりやすい言葉で 身近な「家族」の生活を通して表現しています。 読み安くて、心に刺さるエッセイでした。

  • 5年も積ん読をしてしまったけど、多様化のはしりの作品で人生を考えさせられる

    出版された時にすぐ買ったものの、出だしだけ読んで5年もつんどくをしてしまった作品をこの度読みました。 多様化があたりまえになった今の時代よりももっと前に、この本を出していたことに驚き。 そしてそれが現場のリアルな感情から生まれた物語であることにも驚きです。 だからこそ、臨場感がありリアルに感じられました。 まずタイトルがいい。黄色人種、白人、ブルーなきもち。色だけですべてを表すとっても詩的な表現ですばらしい。 イギリスという国は階級社会でもあるため、人種だけではない差別や、生まれた時から定められた圧倒的な立場の差というものがある。 エンパシーとは何か?の問いに「自分で誰かの靴を履いてみること」と答えたお子さん、とても知的な方ですね。 そんな階級社会であるイギリスをはじめヨーロッパの方が、多様性を認める方向に走り、今ではハリウッドなどいきすぎていると思うことさえある。 がんじがらめだからこそ、反発する感情も生まれていくのだとしたら、もともと日本という国は非常に多様性に富んだ文化の国だと言えるのではないでしょうか。 それは根本に、神道という「なんでもござれ」な神様がいる国であることが大きいように思います。 しかし、日本は日本で「男性としての生き方」「女性としての生き方」にまだ縛られている国でもあると思う。 昭和に比べたらだいぶよくはなっているけど、ひとたび海外に目を向けると日本はまだまだだと感じる。 女性も働き、男性も育児をする。だけどその意識を持っている人は40歳以上にはまだまだ少ない。若い人から価値観を変えていくものなのだ。 イギリスも同じで、若い人から変わっていく。 しかしその変化の途中にある時期で、一番ワリを食うのは下にいる階級の人たちなんだよなあと、ブラックな現実も思い知らされる内容です。 変化に対応するには、ある程度の余裕と資金力がいるから。 バカンスの一言で片付けられたり、中国人だと思われたり、こっちが考えもしないような差別を イギリス、ヨーロッパの人はさらっと口にしてしまうけどそこに悪意はなかったりするからタチが悪いよなあと思いました。 今後の日本が少子化により、移民を受け入れていく社会となったら、いやでもこの小説のような問題に直面するのではないかと感じます。 おそろしくもあり、不安でもあり、解決策がないわけでもない気がする。 そのためにはこの息子さんのように、自分で考え、自分の意見を持ち、視野を広くする必要があると思いました。

  • めちゃいい

    エンパシーの定義がいい。知的な格闘、倫理的な勇気が必要なんですね、エンパシーを発揮する(Empatheticである)ためには。多様性とは真逆の、東京近郊の私立中学に通う、中1の息子にも読ませたいと思いました。

  • 私の中の、久々のヒット作品!

    図書館で借りてました。 数年前に流行ってたし今さら…と思いながら読み始めましたが、考えさせられる示唆もいただき、手元に置いておきたいと購入しました。ちなみに、2も即買いしました。

  • エッセイなのかな

    少々想定と違いましたがとても残念とかはありません

  • 今読めてよかった

    22歳のうちに読めてよかった こんな本なら今でも読書感想文を書いてみたいと思った。

  • 難しい題材だけど

    子育てを絡めて、母親目線なので分かりやすい みかこさんみたいに広いココロで子育てしたいがそうはいかない。

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