作品情報
熱を帯びた信念が、人を分かつ。
新潮社から刊行された葉真中顕の長編。日本移民の勝ち負け抗争を通じて、信じたいものを信じてしまう人間の危うさを描く。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2021-09-24
- ページ数
- 672ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.3 x 3.4 x 19.7 cm
- ISBN-13
- 9784103542414
- ISBN-10
- 4103542411
- 価格
- 2774 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第7回渡辺淳一文学賞受賞作 「日本は戦争に勝った!」 無二の親友を引き裂いた「もう一つの戦い」の真実。 デマゴギーの流布と分断が進む現代に問う、渾身の巨篇。 沖縄生まれの勇と、ブラジルで生まれ育った日本移民二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠い地・ブラジルの日本人入植地「弥栄村」で出会った二人は、かけがえのない友となるが……。 第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し、多数の死傷者を出した「勝ち負け抗争」。 共に助け合ってきた人々を過激な抗争へと駆り立てた熱の正体とはなんだったのか。 分断が加速しフェイクニュースが横行する現代にこそ問う、圧倒的巨篇。
レビュー
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勝ち組負け組の話は知っていたが、こんなに激しかったんだ。
最後には少し首を傾げる箇所もあるけど、とても引き込まれる物語だった
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歴史
作中人物がとっても良い。
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辛かった
日系ブラジル人の方の苦労が身に沁みた。 何年か前、今は一般人となった秋篠宮眞子内親王が、南米を訪問した時、日本のお姫様が来てくれたとお年寄りが感動して泣いたということを思い出し、辛い気持ちになった。
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途中読むのが辛かった
途中から不吉な予感ばかりで読むのが辛かった。なんとなく結末読めてきてそれでもこうならないでくれと願いながらハラハラして読んだ。教育って大切。日本の植民地だと本や教員にも限りがあるだろうし貧乏食いっぱぐれた小作の人達が多いだろうから元から学がある人少なそうだから、戦勝派になってしまうのも無理ないかなと。知的好奇心と外国語を学ぶ意味の重要性を感じた。里ちゃんが 唯一の救いだった。この作者は女性の気持ちを表現するのがあまりにも上手なので時々女性かと思ってしまう。男性同士のマウント意識も女性のそれと極めて近い。 この作品は山崎豊子の2つの祖国と似てると思う。こちらの方が短いぶん読み易いが。 一番印象に残ったのは村人だ。仲良くしてるようにみえても心には澱があって機に乗じてに加担し正義ヅラをする。自分の職場や地域でも見回せばそんな人間関係ばかりかもと。憎しみよりも何も考えない便乗型の日本人に嫌悪感。
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戦争にも日本政府にも取り残されたブラジル移民
長くても10年で帰国を夢見てブラジルに渡った日本人移民達。 移民生活の過酷さと、海外においても日本の植民地的生活で現地との距離感を取ったことによる悲観交々。 沖縄生まれの移民と日系二世の2人の若者を中心に、戦中戦後のブラジルで起こった日本の戦争勝ち負けそれおれを信じる人々の心情を描く。 ベースとなる日本国民というスタンスの上に、移民先での日本人の生活やブラジルの人々の捉え方、詐欺師の絡ませ方などストーリー構成が史実織り交ぜ読ませる内容になっている。 沖縄出身者の心の持ちようの描き方も、海外での日本人の扱いを表現するのに的確にハマっている。 ボリュームある内容であるが最後まで構成がしっかりしているので、飽きることなく読ませる。 事実とは別に人は信じたいものを信じるという愚かさが同じ日本人を分断している様は、現代の情報社会でも起こっている。
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せつない
いつまでも胸に残る名作。最後の方は涙なしでは読めませんでした。トキオ生きてて欲しかったー😢でも、終章で少し救われた…それにしても、勝ち負け闘争なんて実際あったんですね、びっくり!現代では考えられない…なんて思っちゃうけど、現代版で騙されてるかも😨真実を求めて生きていきたいです。里子さん、芯があって素敵ですね。
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情報社会の今こそ読むべき名作
600ページ超の大ボリュームにも関わらず、あっという間に読んでしまうほど面白かったです。 商品概要や他の方のレビューにある通り、戦中~戦後にかけてブラジルに移民した日本人たちが勝ち組・負け組の対立をしていく話です。 戦前まで多少の不満や差別意識があれど、仲良く過ごしていた日本人コミュニティの人々が、デマや誤情報、"敵国ブラジル"で日本政府に見捨てられた恐怖、詐欺師の暗躍……等々によって徐々に狂っていき、ついには「お国のため」「裏切り者を裁くため」と言った名目で凄惨な殺しあいにまで発展していく様子が圧巻でした。 ネットを通して大量に情報が溢れ、情報に踊らされがちな現代にこそ多くの人に読んでほしい名作です。
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文庫本の傷み
いつもはきれいな商品が届くのですが、今回はちょっと傷んでました。
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