作品情報
『ファミリー・ビジネス』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。
『ファミリー・ビジネス』は、米谷 ふみ子の作品として文学賞で評価された。受賞対象となった魅力は、題材そのものだけでなく、人物や場面を通して読者に余韻を残す構成にある。
レビュー要約
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題材の切り取り方と語り口に関心が集まる作品。読者には、人物の置かれた状況や作品が描く時代性を読み解く面白さがある。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1998-05-01
- ページ数
- 209ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103597049
- ISBN-10
- 4103597046
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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関西弁による日米文化評
米谷ふみ子は作家になる前に画家だった人だそうで、1960年に渡米して、アメリカ人と結婚というのは、本書に収められた2編の中編の主役どちらとも共通する経歴である。 女流文学賞を受賞した表題作は一人称形式の、ですます調関西弁で語られた、ユーモアあふれる作品。ファミリー・ビジネスとは「うるさい親類づき合い」のことだそうだ。久しぶりに一時帰国した語り手が法事に出たりして、日本とアメリカとの文化の違いについて何かと注釈するが、それが関西弁であるところに味がある。母親おはるばあさんのキャラが楽しい。 アメリカが舞台の『千一本の火柱』は三人称形式で、主人公の主観などに関西弁が部分的に使われている。1992年に起こったロドニー・キング事件をきっかけとしたロスアンジェルス暴動事件を背景にしていて、人種差別問題が取り上げられているが、主人公と夫とのやり取りは。やはりコミカルだ。
関連する文学賞
- 女流文学賞 第37回(1998年) ・受賞