日本の文学賞

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レールの向こう

川端康成文学賞

レールの向こう

大城立裕

大城立裕が老年の日常と記憶を重ねて描いた短編集の表題作。妻の入院をきっかけに、沖縄で生きてきた時間、家族、文学仲間の記憶が現在の生活に流れ込む。

沖縄文学老い記憶

作品情報

老いの日常から、沖縄に生きた作家の記憶が静かに立ち上がる。

新潮社公式で川端康成文学賞受賞作を収録した単行本を確認し、ISBN とページ数を採用した。紙書籍のため ASIN は ISBN-10 と同値で補完した。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2015-08-31
ページ数
234ページ
言語
日本語
サイズ
14 x 2.3 x 19.7 cm
ISBN-13
9784103740063
ISBN-10
410374006X
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

川端康成文学賞受賞記念の短篇集。「沖縄の私小説を書いてきた」作家の新境地。沖縄に生きて、その風土を呼吸しながら創作を続けてきた八十九歳の作家の、初の私小説。時の移ろいを生き抜く老年の日常。妻の入院をきっかけに、出会ってきた人々の面影とともに、遠い記憶が鮮明に蘇り、いまを生きる私を、強く激しく揺り動かす――川端康成文学賞を受賞した表題作と新作『病棟の窓』を収録する、最新作品集。

レビュー

  • よくない私小説の例

    表題作は川端康成文学賞受賞作だが、出来がいいとも言えない身辺雑記私小説。この賞は短編に与えられるもので、時に田久保英夫の「辻火」や、最近なら江國香織など優れた短編に与えられる時と、小田実のとかこれとか、老作家の駄作に与えられる時がある。新人賞に出しても通らない、新人作家が提出したら没になるレベルのものでも、長老だと賞まで貰ってしまう。こういうのを読んで、やっぱり私小説はダメだとか思われたらたまらん。

  • 退屈だった

    89歳の作家が書いた私小説とはどんなものか?という興味から手にとった。 が、結論から言えば、退屈だった。当たり障りのない他人の日記を読まされているようだった。 もちろん、いろいろな好みの読者がいるので、私個人の感想である。 半分ぐらいまではこの私小説を読み続けてみたものの、途中で「あー、もう続きは読まなくていいや!」という気になってしまい本を閉じた。

  • 重層的な佳品

    毎日新聞では年末、書評委員全員が「この1年の3冊」を発表しています。2015年12月、書評委員の一人がこの本を選んでいました。その書評が心にとまり購入しました。表題作は30ページほどの短篇です。非才な者が、説明を加えれば加えるほど、この物語の本質から遠ざかってしまう気がしますので、「とても大切にしたいと思える作品にであえた幸福感に満たされました」というにとどめたいと思います。大城さん、ありがとうございました。

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