芥川龍之介賞
1回登壇
-
第57回(1967年) 受賞受賞作: カクテル・パーティー
占領下沖縄の米軍関係者と住民の交錯を描き、植民地的な力関係と家族の傷を浮かび上がらせる戯曲的な小説。会話の緊張が時代の不均衡を鋭く示す。
カクテル・パーティーは、沖縄を軸に大城立裕の視線が凝縮された受賞作である。
沖縄占領家族の傷
おおしろ たつひろ
Oshiro Tatsuhiro
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東亜同文書院大学(旧制) | — | — | — | 1943–1946 (中退) | 中国(当時:中華民国) |
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1967 | 芥川賞 | カクテル・パーティー | — | 文藝春秋 | winner |
| 1990 | 紫綬褒章 | — | — | 日本政府 | recipient |
| 1991 | 沖縄タイムス賞 | — | — | 沖縄タイムス社 | recipient |
| 1993 | 平林たい子文学賞 | 日の果てから | — | 平林たい子文学賞選考委員会 | winner |
| 1995 | 那覇市文化功労者 | — | — | 那覇市 | recipient |
| 1996 | 旭日小綬章(勲四等) | — | — | 日本政府 | recipient |
| 1998 | 琉球新報賞 | — | — | 琉球新報社 | recipient |
| 2000 | 沖縄県功労賞 | — | — | 沖縄県 | recipient |
| 2015 | 川端康成文学賞 | レールの向こう | — | 新潮社 | winner |
| 2019 | 井上靖記念文化賞(第3回) | — | — | 井上靖記念財団 | recipient |
占領下沖縄の米軍関係者と住民の交錯を描き、植民地的な力関係と家族の傷を浮かび上がらせる戯曲的な小説。会話の緊張が時代の不均衡を鋭く示す。
カクテル・パーティーは、沖縄を軸に大城立裕の視線が凝縮された受賞作である。
「日の果てから」は大城立裕による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。
日の果てからは、大城立裕の表現世界を示す受賞作品。
大城立裕が老年の日常と記憶を重ねて描いた短編集の表題作。妻の入院をきっかけに、沖縄で生きてきた時間、家族、文学仲間の記憶が現在の生活に流れ込む。
老いの日常から、沖縄に生きた作家の記憶が静かに立ち上がる。
1967年発表の短編。沖縄に根づく矛盾や個人の孤立、地域社会との軋轢を繊細に描き、芥川賞を受賞した代表作。
琉球の歴史や近代化の過程を背景に、日本と琉球の関係、同化と抵抗をテーマに据えた長編。
沖縄を舞台に戦後史や個人の記憶、地域の変容を描いた作品。第21回平林たい子文学賞受賞作。
旅や鉄道をモチーフに記憶や人間関係を紡ぐ短編。第41回川端康成文学賞受賞作。
普天間基地問題を扱った論考・エッセイ集。地域の現実や政治的課題に向き合う作品。
対馬丸事件(戦時中の疎開船の被害)を記録・検証した作品。戦争と記憶を問い直す重要な著作の一つ。
大城立裕は沖縄を代表する作家の一人で、1967年に芥川賞を受賞して沖縄出身として初の受賞者となった。戦後沖縄の歴史とアイデンティティを作品の中心に据え、文学と文化行政の両面で地域文化の発展に寄与した。
古波蔵保好を「最高の文化人」と評していた。