日本の文学賞

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血の日本史

山本周五郎賞

血の日本史

安部龍太郎

『血の日本史』は、反乱、暗殺、謀略、敗北の場面から日本史をたどる安部龍太郎の歴史短編集である。長屋王、平将門、千利休、田沼意次、坂本龍馬、西郷隆盛ら、歴史の頂点と転落を生きた人物を描く。

歴史小説日本史敗者権力短編集

作品情報

栄光と敗北の血脈から、日本史を短編群として読み直す。

『血の日本史』は、1990年に新潮社から単行本として刊行された安部龍太郎の作品である。古代から明治維新まで、時代の頂点で敗れ去った人物や事件を短編小説として連ね、日本史を血と権力の物語として再構成する。著者公式サイトでは単行本484ページ、ISBN 9784103788010 と確認できる。

レビュー要約

  • 歴史上の敗者や転落の瞬間に光を当て、通史を物語として読ませる構成が特色とされる。短い篇を積み重ねることで、権力の残酷さと人間ドラマが浮かび上がる。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
1990-12-01
ページ数
484ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784103788010
ISBN-10
4103788011
価格
287 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 血の日本史 : 安部 龍太郎: 本

レビュー

  • 続編待ってます!

    通史になっており素晴らしい。続編が読みたいので執筆して頂けるとありがたいです。

  • 普通です

    話題の安部龍太郎という作家がどのような文章を書くのか知りたくて、比較的評価の高かったこの本を買いました。 短編で、項目が多く、難しいチャレンジだったと思いますが、私にとって、読んでいてのワクワク感がありませんでした。 どうしても、司馬遼太郎氏と比較されてしまうのでしょうが、残念ながら、司馬氏の文章の方が面白いと思いました。 もう一つ、安部氏の短編を読みましたが、同様の感想です。 星三つです。

  • 読みたい本がないと最近困っている方におススメ

    太古の時代から維新までを一気に、それぞれのエピソードを各10ページ程度でまとめたもので、 内容が薄いかもと当初は思っていたが、特定のシーンに的を絞った体裁なので、これがかなり濃度が高い。 各エピソードの最初に簡単な要約があるので、ここで全体像はなんとなくつかめる。 もっと知りたければ、その関連本を探せばいいだけだ。 こういうところがいい。 これまで時代小説といえば、戦国時代か、江戸人情もの、幕末ばかりで、 さすがに歴史好きとはいえ、似たようなものばかり読んでいるとさすがに食傷気味になる。 こんな時に新たな興味がわくネタに出会えたらラッキーだ。 今回は43ものエピソードが盛り込まれているので、何か見つかるかもしれない。

  • 読み応え十分。

    一つ一つの作品に読み応えがあります。安部さんの作品は、資料の引用も含めて、説得力があり、しかも読みやすくファンになりました。

  • 高校日本史を学ぶ際の導入として

    日本史の英傑たちから下級官僚まで 色々な人を主人公にしてそこからその時代や事件の様相を描いています。 読みやすく、軽いテンポで進んでいくので人物関係や時代背景が頭に入りやすいです その為、高校の日本史を学ぶ方やより深く日本史を学ぶ際の導入として適していると思います。 反対に、日本史を一から勉強したいという人には長屋王の変や比叡おろし等少々細かい内容も入っているのであまりお勧めできません。あと結構官能的なシーンもあるので歴史を習っていない小学生にはさらにお勧めできません(笑) また分からない事はスマホや辞書を照らし合わせながら見るとより深い理解が得られると思います。 とにかくもう一歩詳しくなりたい、日本史の世界を知りたいという方には一押しの本です。

  • 通史で一気に見る日本史の暗部

    6世紀から19世紀までの日本史を、短編小説を連ねて一気に描き上げるという離れ業を成し遂げた一冊。 時代と場所は変わっても、あるいは己の権力を拡大・固守しようとしながら、あるいは世を変える理想を胸に燃やしながら、あるいはささやかな幸せを願いながら、欲望と謀略の炎に巻かれて消えて行く人々の姿は変わることなく、壮絶の一言に尽きる。 これだけの長い時代範囲で様々な事件を題材にしながらも、作者の歴史と人間を見る視点が全く揺らいでいないことは瞠目に値する。 この本を読み終わったとき、古代や中世に生きた人々が、近・現代の人間と同様に人間臭く思えてきたことに私は驚きを感じた。

  • これが史実かと思わせるくらいの筆力

    安倍龍太郎が世に出た初期の作品。歴史には多くの血が流れていることがよくわかる。 短編集なので、一つ一つは印象が薄くなるが、本当にこのままの事実もありうるな、と 思わせるくらいに筆力だった。 「八幡宮雪の石階」は、北条の傀儡将軍源実朝が自分の力を示すために大型船を建造するも、 政子と義時により頓挫させられる話。実朝は自らの暗殺も予期していた。 本当に政子と義時は北条家のことしか考えてないようだが、事実はどうなのだろう。 「性」もよかった。秀次が関白となり、秀吉の死後の自らの立場に不安を抱いた淀は子を産む。 秀頼は秀吉の子ではないようだ。説得力があった。 個人的には、「男伊達」がよかった。対立する組織の頭同士が、ふとしたことで個人的に惹かれあい、 組織の戦いでも、相手を助ける話。

  • 隆慶一郎先生の後継者の一人かも

    この著者は「隆慶一郎氏が最後に会いたがっていた作家である」という伝説を持っている。 そしてこの作品は、その隆氏の目にとまったという本だ。 本書は短編集で、どれも読み応えがある。 著者が、隆慶一郎先生の後継者の一人であると見なされても、それほど不自然には感じない。

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