作品情報
凍てつく海辺で、ひとりの女の恋が家族の運命を揺らしていく。
谷村志穂の代表作の一つで、映画化もされた。函館近郊の海と漁の生活を背景に、愛することの制御できなさと、その選択が家族に残すものを描く。
レビュー要約
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北海道の風土と禁じられた恋の重さを評価する声が多い。長編でありながら、人物の感情の揺れを追い続けたくなる作品として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2002-09-01
- ページ数
- 541ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784104256020
- ISBN-10
- 4104256021
- 価格
- 439 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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読みやすい
原作の方が数倍いい。映画は原作をいかしきれなかった感じが。。映画も嫌いではないですけど。
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今ひとつ共感できない
女性として、共感できない箇所が多いように思われました。 物語自体は面白いのですが、心境が理解できないというか・・・そんな感じです。 あと、視点がころころ変わるので読みづらかったです。
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よかった~
最初、映画化をすると聞いて本屋で見つけて読みはじめたのですが、 これがまたすんごいおもしろい!!よく週刊誌とかでは、「禁断の愛」とか「不倫の恋」とか安っぽいうたい文句を、つけられているけど そんな単純じゃない、人間の汚い部分、弱い部分も書かれていて 単純な恋愛小説と思っていたので、いい意味で裏切られてよかったです!!映画化も原作をつぶさないように、してほしいと思いました。 最近、読んだ中では一番好きな本です!!
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純愛
フィクションに向かってこんなことを言うのは詮無いことかもしれないけれど、 こんな純愛に殉教できるのも、若い内。 愛に殉じた二人が若かったから、一瞬を永遠に転じて封じることも出来たのだと思うと、 若さとは、一種の狂気とは言わずとも、祭りであることよと思ったりします。 人生や愛は、量ではなく質だという側面も確かにありますが、 それだけではないことを、残された登場人物たちが、気後れしながらもそっと代弁しているように見えました。
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比較してしまうといけませんが…
舞台設定、キーワード。「氷点」を思い浮かべました。 正直、氷点を先に読んでいた私にとっては、物足りなさを感じさせました。 自然の描写がとても丁寧で素敵だと思います。 性の表現は多すぎたかなと思います。 はたしてこのエピソードは必要だったのかな?と思う部分もあります。 愛の物語なら、それに集中させてくれれば、わかりやすかったと思います。 逆に、伏線の弱い、突然の出来事や感情表現も多いように思います。 感情の世界を中心にしている小説なので、そうなるのかもしれませんが、 登場人物は、読者を納得させる動きをしてほしいと思います。 読み返しながら、自分に納得させながら、読み進める部分も多々ありました。 とはいえ、すごいドラマティックな小説だと思います。 私個人としては、一貫した人間性を持ったタミが、いい味だしているなと思います。
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秋の映画公開が楽しみ!
一言であらわすなら、「平成版・失楽園」の怖くてスゴイ版。 北海道の極貧漁師の一家に、ある日、美しすぎるハーフの妻が嫁いできたことからその夫、弟、義母など家族全員の運命が狂い始める… 中盤からある程度ストーリーの展開は読めてしまうのですが、怖くて続きをつい読みたくなる。ミステリー的な要素も含んだかなり読みごたえのある小説です。 11月に映画化される「大人の禁断のラブストーリー」の原作とTVで見たのが読むきっかけ。ハーフの妻:伊藤美咲、夫:佐藤浩市、弟:仲村トオル、母:三田佳子が演じるそうです。 原作を読んで改めて思うのは、とにかく素晴らしいキャスティング!配役がそれぞれのキャラクターにぴったりです。特に、この話は「主役のハーフ妻があまりに美しすぎるためにファミリー全員がおかしくなる」という大前提があるので、確かにこれは伊藤美咲ちゃんレベルの美貌をもってしないと映像化には無理が生じてきてしまいそう。 数年前「不夜城」という映画で、同じくヒロインが「魔性の女」的超美形でセクシーという設定なのに山本未来が代役で出てきて(当初のキャスティングは葉月里緒奈だったがトラブル続きで降板)、彼女に金城武を始め男たちが群がってメロメロになるというストーリーに、まったく映画館で共感を覚えずがっかりした記憶がありました(この本にはまったく関係ないですね…)。 分厚い本ですが、50ページ越えた辺りからはすごいストーリー展開に一気に読んでしまいます。本を読んだ方は、絶対映画もみたくなりますよ。
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許しを乞う人々
全三章からなる女三代記。 陰鬱なムード漂う二章までとうって変わって、孫世代を描いた第三章の瑞々しさがいい。しかし、それが活きるのはやはり重厚な一・二章という土台があったからだろう。 昭和12年という時代に生まれた混血の子どもが、田舎の町でどんな扱いを受けたかは想像に難くない。 その原因を作った(=ロシア人と駆け落ちした)祖母と、そんな業を背負って生まれた母と孫娘たちがそれぞれの“許し”を求めて彷徨う。その舞台として太平洋と函館の街は美しく映え、ロシア正教が物語の支柱としてそびえ立つ。 どんな宗教に関わらず、背負った十字架から自由になるには、ある通過儀礼が必要なのだと感じさせられた。
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はかない人生
薫のあまりにもはかない人生に涙が出そうでした。愛を中心にして、少しずつ狂い始める家族の生活・・・壮絶な薫の死にしばらくショック状態でした。映画は果たしてどんな仕上がりを見せてくれるのでしょうか。家族っていうかたまりの果たす役割を考えさせられる本でした。
関連する文学賞
- 島清恋愛文学賞 第10回(2003年) ・受賞