青猫の町
1996年10月、システムエンジニアの神野俊幸は、一台の PC-9801VM だけを残して突然行方不明になった親友 A を探し始める。探偵・佐伯敬次郎とともに手がかりを追ううち、インターネット上に存在するという謎の存在「青猫」にたどり着く。黎明期のネットワーク社会を舞台に、失踪の真相と「青猫」の正体を巡るミステリアスな物語。
作品情報
パソコン一台だけを残して消えた友人、そしてインターネットの深部に潜む「青猫」の謎――黎明期のネット社会を舞台に描くファンタジック・ミステリー。
第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。タイトルは萩原朔太郎の詩集「青猫」から採られており、幻想的な読後感を予感させる。1996年10月の日本を舞台に、まだ一般に普及しはじめたばかりのインターネットの世界に踏み込むシステムエンジニアの主人公が、失踪した親友の行方を追う。本文が横組みで書かれていることも話題を呼んだ。新潮社刊、1998年12月。
レビュー要約
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黎明期のインターネットを題材にした作品として、その先駆性が注目される。本文が横書きで書かれるなど、ネットの慣習を小説の形式そのものに組み込んだ実験的な試みが評価されている。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1998-12-01
- ページ数
- 248ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784104271016
- ISBN-10
- 4104271012
- 価格
- 2544 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 青猫の町 : 涼元 悠一: 本
レビュー
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印象に残った。
・とても印象に残っている小説。3回ぐらい読んだ。 ・90年代のインターネットに関する用語が頻出するけど、この本のテーマはそこじゃないと思う。当時のインターネット黎明期の雰囲気も良く出ていて、好きだけど。 ・この本で書かれているテーマは普遍的なものだと思う。発売当時から20年くらいたっているが、全く色褪せていない。この本を読むまではそのテーマみたいなことは考えたことがなくて、心に残った。 ・ここに書かれた感想から見えてくる自分と、実際にいる自分、どちらが本当なのか。 ・作者の涼元さんには、ゲームでなくてもよいから、こういう小説をまた書いてほしい。 ・ほぼ日刊イトイ新聞の「担当編集者は知っている。」、この本に関するとてもよい話と思います。 […]
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「青猫の街」感想
作者の涼元氏は現在はKEYのゲーム「AIR」「CLANNAD」のシナリオライターとして有名。デビューはコバルト文庫。 「青猫の街」は涼元氏のファンは必読。純粋な「小説の愉しみ方」からは外れると思うけど、現在の彼の作品を念頭において読み進むとそれなりにおもしろく読めるはず。 そうでない人にはとくにおすすめしません。 作品単体での評価は、これからおもしろくなりそうなところで唐突に終わっている惜しい作品。ファンタジーノベル大賞への応募作品ということでいろんな意味でセーブがかかっている気がします。そこらも含めておもしろがれる方ならどうぞ。
関連する文学賞
- 日本ファンタジーノベル大賞 第10回(1998年) ・優秀賞