日本の文学賞

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殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

新潮ドキュメント賞

殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

清水潔

北関東で相次いだ幼女誘拐殺人事件を追った調査報道ノンフィクション。冤罪、捜査機関、報道の責任を問い直す。

調査報道受賞作書誌確認

作品情報

殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる清水潔の作品である。

殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件は、清水潔による作品で、調査報道を中心に読める。受賞作としての記録を起点に、単行本化または刊行情報が確認できる場合はその書誌識別子を採用し、確認できない場合は雑誌号や別資料の番号を流用せずに整理した。

レビュー要約

  • 反応は作品の題材と語り口に向けられている。設定や問題意識を評価する読みがある一方、公開情報が限られる作品では書誌的な確認を優先して慎重に整理した。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2013-12-18
ページ数
335ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104405022
ISBN-10
4104405027
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

犯人が野放しになっている? 「桶川ストーカー事件」を手掛けた記者が迫る! 5人の少女が標的になった知られざる大事件。それを追う記者が直面したのは、杜撰な捜査とDNA型鑑定の闇、そして司法による隠蔽だった――。執念の取材で冤罪「足利事件」の菅家さんを釈放へと導き、真犯人を特定するも、警察は動かない。事件は葬られてしまうのか。5年の歳月を費やし、隠された真実を暴きだす衝撃作。

レビュー

  • 心霊現象に共感できる

    ノンフィクションライターだって根をつめれば亡くなった少女たちを見るし声も聞く。それにブリキの家の手のひらの感触が目覚めた時にありありと残っていた。「箱を開けて」少女は確かにそう言った。分かる、わかる。是非是非開けてあげてと願った。完全に感情移入した。 私には経験がないけれど理解できる。死者と真正面に向き合って犯人を追及すると、死者が追及者の枕元に立って「犯人を早く捕まえて」と懇願する。そういうことはある。 たしか群馬県在住の「異能の主婦」の枕元にも若い女性がやってきた。その女性は生きながら炎に焼かれた。口、手首、足首を布テープで縛られて、自宅の2階に放置された。(おそらく20分ほど)1階の和室に放火した犯人は 「黄色いレインコートを着ていた」という。いまだに犯人は捕まっていない。ああ、どうして氏名を告げなかったのだろう。その女性と犯人は知り合いではなかったのか?被害者女性は何度も「異能の主婦」の枕元に立つだろう。体調不良の主婦の夢枕に。 清水潔氏は真美ちゃんの遺体遺棄現場を測量機器を4時間かけて使い突き止めた。そこに杭を打ち込んだ。その夜、亡くなった少女たちが楽しそうにしている心霊現象を体験した。 やはり犯人追及に根をつめた結果である。

  • ジャーナリズムとは何かを教えてくれる

    権力者が国民から隠す真実を探してくれる存在こそが本当のジャーナリストだと示してくれた。 同時にマスメディアの存在意義を問い糺す一冊。

  • 買いです

    一気に読めました。

  • 骨太の調査報道記録。

    「足利事件をはじめ北関東で起きた一連の事件を『北関東連続幼女誘拐殺人事件』としてとらえ、真犯人『ルパン』に迫るルポ(p.497、牧野洋の解説)。骨太の調査報道の記録である。その迫力は、もちろん著者のエネルギッシュで粘り強い取材/調査にもよるが、その背後に「一番小さな声を聞け(p.203)」という著者のジャーナリストとしての揺るぎないスタンスがあるからではないかと思う。 著者は冤罪事件に関心があるのではなく、連続殺人事件の犯人を突きとめるためにはまず菅家さんが冤罪であることを証明しなければならなかったという。著者は、菅家さんが再審を待たずに刑の執行停止によって刑務所を釈放されたシーンで「今日が真のスタート(p.261)」とする。つまり彼にとっては菅家さんの冤罪確定はゴールではなく経過点に過ぎないというところが興味深かった。

  • 胸が痛くなりました

    ノンフィクションとは思えない迫力と 凄まじい執念に感動もするし心も乱されるし、一気に読みました。読書好きの兄にも薦めました

  • 飯塚事件の真相も知りたい

    面白かったです。 普段小説読まないのですが、気になって最後まで読めました。 改ざんされたDNAデータで死刑まで行ってしまった飯塚事件の真相も知りたくなった

  • 一気に読んでしまった

    読み始めたらどんどん引き込まれ、2日程で一気に読んでしまった。 作者の被害者やその遺族に寄り添う姿勢に胸を打たれる。 それに比べて真犯人を取り逃がし、冤罪を産みながら、時効になったから再捜査はしないと言って憚らない警察や検察。 遺族はどんな思いでいる事か。 冤罪事件の時効はせめて冤罪確定後からカウントするというのが被害者や遺族な対するせめてもの誠意ではないか。 起訴した事件の有罪率99.8%という異常。 警察も検察もこの99.8%の呪縛から抜け出せず、起訴したからには有罪にするため自白の強要、証拠の捏造や隠滅、 逆に有罪にする見込みがなければ捜査の手抜き。 どうか被害者や遺族に寄り添った捜査をするようにお願いしたい。

  • 真犯人についての記述なし

    足利事件の真犯人についての本だと勘違いしていました。 なので期待外れでした。 足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本) (講談社文庫) 文庫 小林 篤 (著) 小林氏は清水潔に真犯人の名前まで情報提供したそうです。

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