日本の文学賞

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阿修羅ガール

三島由紀夫賞

阿修羅ガール

舞城王太郎

『阿修羅ガール』は、恋に悩む少女アイコの一人称が、殺人鬼、都市の混乱、魔界や天界まで巻き込みながら疾走する舞城王太郎の長編。暴力と妄想と青春の高揚が、過剰な文体で一気に押し寄せる。

青春暴力恋愛文体実験都市の混乱

作品情報

恋する少女の声が、世界の大混乱を巻き込みながら暴走する。

新潮社から 2003 年に刊行され、のち新潮文庫にも収録された。アイコの恋愛感情と世界規模の騒動が無茶な速度で接続され、三島由紀夫賞受賞作として舞城王太郎の名を広く印象づけた。

レビュー要約

  • 疾走感のある語りと破天荒な展開を新鮮に受け止める声がある一方、過激な描写や語りの熱量に距離を置く読者もいる。強い文体そのものが評価を分ける作品である。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2003-01-01
ページ数
284ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104580019
ISBN-10
4104580015
価格
2629 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第16回(2003年) 三島由紀夫賞受賞

レビュー

  • 好きです

    好きです。スピード感も、登場人物の感情表現も。雰囲気も。好きです。

  • 愛子、帰ってこい

    『煙か土か食い物』でディープなインパクトを受けた舞城王太郎の長編第二作目。 舞城王太郎というペンネームからして、どこか人をおちょくっていいるようで個性的ですが、その文体もペンネーム同様、おちょくっているようでいたって真面目でもある。 町田康を初めて読んだ時を思いだしますが、町田康ともちょっと違う。 女子高生愛子の一人称文体ですが、これがなんともいいですねえ。 男性が書く女性一人称小説だと村上龍の『トパーズ』や古いところだと太宰治の短編なんかも味があっていいですが、本書愛子の語りはいかにも今風というか、嫌味のない語りです。 『減るもんじゃねえだろうとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心』という冒頭の一文が素晴らしいですね。 しかし、本書が三島由紀夫賞を受賞したのには驚きましたし、逆に「三島由紀夫賞、やるじゃん」と感心しました(宮本輝が猛烈に反対し、筒井康隆が高く評価した、という裏事情はなるほどそうだろうねと想像できますね)。 個人的には、文体の魅力は女子高生愛子の一人称である本書に軍配が上がりますが、作品全体の構成としては『煙か土か食い物』の方がまとまりの良さを感じます。 本書、第一部は猛烈に面白いです。 その後第二部で「なんじゃ!どういうこと?」というぶっ飛んだ展開となり、第三部で第二部のぶっ飛びの意味は分かりますが、綺麗にまとめようとして、なんかちょっと消化不良な印象です。 それでも魅力的な作品であることには間違いありません。

  • 一作目ほどでは・・・

    DEEPでクレイジーな本ですね。 そういう意味では第一作目の「煙と土と〜」 のテイストも引き継いでるのかな、 とは思うのですが。 ただ、第一作目ほどのパンチドランカー的衝撃がなくなってしまったのは、残念です。 やや大衆向けになったってことなんでしょうかね。

  • ノーベル賞が狙える舞城

    第一部は傑作だ。2ちゃんねらー必読のネット掲示板を使った殺人事件である。 青春を送る若者の性生活、恋愛などがとても現実的に書いてあって、 非常に好感がもてる。 第二部の崖は面白いが、残念なことに、崖の次からは物語はあさっての方へ行ってしまう。 明確な結末もない。 完成度は少し低いけど、それでも、これほど文学している小説はそうはない。 日本人よ、舞城を読め。 「世界は密室でできている。」「阿修羅ガール」「SPEEDBOY!」を読め。 疾走する文体が描き出すちょっと非現実な世界がとても現実的に描かれている。 傑作だ。なんといって褒めていいのかわからない。とにかく読んでほしい。 舞城は、芥川賞なんてとらなくていいから、ノーベル文学賞をもらうべきだと思うよ。

  • すごいよ

    舞城王太郎は、好きか嫌いかがはっきり分かれる作家だと思いますが、私は好きです。と言っても、私はおじさんなので主人公の語る言葉は外国語のように難解で、できれば巻末に単語の説明なんかがあればと思いました。それにしても都会の女子高生は皆こんなのでしょうか。これじゃあたまの出張で東京へ行っても、電車の中なんかでは俯いているしかないね。女子高生なんかと目があったらボコられたりして・・・(正しい使い方でしょうか) 舞城氏は、私と同じ北陸出身、しかも福井出身です。あの(失礼)福井弁からこのようなテンポの良い小説が生まれるとは、彼によほどの才能があったのか、早くに故郷を離れたのか・・・(また失礼) どこが三島賞なのかはわかりませんが、特に舞城王太郎を読んだことのない方には、絶対オススメです。 最後に、舞城王太郎も凄いけど、カツララブ子もスゴイよ。

  • ギリギリラノベ

    大衆娯楽文学作品とライトノベルの双方が滲んだ部分にいる作品に見えます。が、両者が滲む部分など存在せず、ギリギリのところで明確な差があります。舞城のこの作品はギリギリラノベでしょう。実は精神疾患の治療法などを巧みにキャラ造りに組み入れていたり、奥深さを感じます。

  • コレだけは理解出来なかった

    気に入った作家やメディアで絶賛されたものを読んでいます 諦めず最後まで読みましたが…厳しいです 勉強し直してきます。

  • 手法の新しさ

    相当に売れている作家だし、レビュー数も多いからどうしようかと思ったんだけど、やはりひとこと。活字の可能性を拡大しているという意味ではかなり面白かった。生と死の中間を描く手際、そしてチョイチョイぶっ飛んだ人物が登場させる読ませるテクニックは(意見は分かれるだろうけど)一読にあたいする。でも再読したいかといわれると微妙。だから星三つです。

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