日本の文学賞

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自由時間

野間文芸新人賞

自由時間

増田みず子

自由時間は、増田みず子による受賞作です。人物や時代の手触りを軸に、題材の背景と登場人物の選択を落ち着いた筆致で描きます。

受賞作時代と記憶人物描写

作品情報

自由時間の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。

増田みず子の自由時間は、受賞対象となった作品として、題材の背景をたどりながら人間の行動や記憶を描く。書誌情報は確認できる範囲で単行本・文庫を優先し、雑誌掲載情報は識別子に流用していない。

レビュー要約

  • 題材への誠実な向き合い方と、読み進めるほど輪郭が深まる構成が評価されている。派手な展開よりも、人物や背景を丁寧に追う読者に向く。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
1984-10-01
ページ数
253ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784106008115
ISBN-10
4106008114
価格
3597 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 自由時間 : 増田 みず子: 本

レビュー

  • 自由か?束縛か?

    本作を図書館で借りたのですが、あまりの展開にその日のうちに読破し、購入に至りました。 今から25年も前の作品ですが、1人の女子高生が起こした 「衝動」が、こんなにも大きなうねりを出すなんて思いもしませんでした。 主人公・晴代の様に、思うままに生きて後悔するか? それとも、人の道に外れない普通の生き方で日々の途中で後悔するか? 晴代の生き方は真似出来ませんが、彼女が歩んだ道には、必ずや読者にとてつもない波紋を投げかけると思います。 ベクトルは全く違いますが、 山田宗樹の名作 (嫌われ松子の一生)が好きな方には是非、読んで貰いたいです。

  • 直木賞でもとりそうな

    野間文芸新人賞受賞作だが、なんだか直木賞でもとりそうな作品である。原型は『新潮』1981年10月に載せた「火内沢」で、それを拡大して書き下ろしとして出した。16歳から36歳までを回想する形式の「女の半生記」ものである。自分の生家との縁も切れるのだが、ある日テレビに、兄がS大学の魚類学の助教授として出ているのを観る。ここが妙に浮いた感じがした。

  • 続編が読みたい

    山奥の見捨てられた別荘に一人住む晴代。36歳の彼女は16歳で家出し、大衆食堂の住み込み女店員として、ほとんど何もしないままに20年間を過ごしてきた。いま彼女は、20年目にして住み込み女店員の仕事からも逃げだし、自然の中で無為に過ごしながら、あっという間に過ぎていった16歳からの20年間の自由時間を回想する。 晴代はこれからどこに行くのだろう。この作品を16年前に初めて読んだとき、36歳というのが随分と年をとった年齢に感じられた。でもいま私は36歳を遥かに超えた年齢となって、なおも生き続けている。46歳になり、56歳になった晴代は何をしているのだろう。この物語の続きを読んでみたい気がする。

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