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第7回(1985年) 受賞受賞作: 自由時間
自由時間は、増田みず子による受賞作です。人物や時代の手触りを軸に、題材の背景と登場人物の選択を落ち着いた筆致で描きます。
自由時間の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。
253ページ受賞作時代と記憶人物描写
増田みず子
ますだ みずこ
Masuda Mizuko
別名:
榛名みず子 / Haruna Mizuko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1948-11-13 (東京都足立区千住関屋町)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京都足立区千住関屋町(出身) → 東京都(在住・活動拠点)
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 1977年〜
- 所属
- 日本医科大学 第二生化学教室(勤務歴), 青山学院女子短期大学(創作指導)
- ノミネート
- 第79回芥川龍之介賞候補(1978年)『個室の鍵』, 第80回芥川龍之介賞候補(1979年)『桜寮』, 第81回芥川龍之介賞候補(1979年)『ふたつの春』, 第82回芥川龍之介賞候補(1980年)『慰霊祭まで』, 第86回芥川龍之介賞候補(1982年)『小さな娼婦』, 第89回芥川龍之介賞候補(1983年)『内気な夜景』, 第20回川端康成文学賞候補(1993年)『顔』, 第21回川端康成文学賞候補(1994年)『風草』, 第29回川端康成文学賞候補(2003年)『添い寝』
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都立白鷗高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 東京都立上野高等学校(定時制) | — | — | — | — | 日本 |
| 東京農工大学 | 農学部 | 植物防疫科 | — | — | 日本 |
東京都立白鷗高等学校
国:
日本
入学後に中退
東京都立上野高等学校(定時制)
国:
日本
定時制に再入学
東京農工大学
農学部
/ 植物防疫科
国:
日本
卒業
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1985 | 野間文芸新人賞 | 自由時間 | — | 野間文芸新人賞 | 受賞 |
| 1986 | 泉鏡花文学賞 | シングル・セル | — | 泉鏡花文学賞 | 受賞 |
| 1992 | 芸術選奨新人賞 | 夢虫 | — | 芸術選奨新人賞 | 受賞 |
| 2001 | 伊藤整文学賞 | 月夜見 | — | 伊藤整文学賞 | 受賞 |
野間文芸新人賞
1985
対象作品:
自由時間
主催:
野間文芸新人賞
結果:
受賞
泉鏡花文学賞
1986
対象作品:
シングル・セル
主催:
泉鏡花文学賞
結果:
受賞
芸術選奨新人賞
1992
対象作品:
夢虫
主催:
芸術選奨新人賞
結果:
受賞
伊藤整文学賞
2001
対象作品:
月夜見
主催:
伊藤整文学賞
結果:
受賞
受賞・候補エディション
野間文芸新人賞
1回登壇
泉鏡花文学賞
1回登壇
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第14回(1986年) 受賞受賞作: シングル・セル
増田みず子の長編小説。孤細胞のように生きる大学院生と女子学生の関係を通して、他者と共にいることの不可能性と、人間の根源的な孤独を思考実験のように描く。
単独者として生きる二人の共生と別離を描く、静かな実験小説。
293ページ孤独共生大学院生女性実験小説
芸術選奨文部科学大臣新人賞
1回登壇
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第42回(1992年) 受賞受賞作: 夢虫
都会の片隅で孤独に生きる若い女性と、彼女の周囲に集まる人びとの夢を描く連作小説集。家族や愛から遠い場所にいる者たちの感情を、清澄な筆致で掬う。
孤独な人びとの夢が、都会の片隅でひそかに交差する。
241ページ孤独夢連作小説
伊藤整文学賞
1回登壇
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第12回(2001年) 受賞受賞作: 月夜見
古いアパートに戻った小説家の「私」が、倒れた継母の世話と住人たちの気配に囲まれながら、家族の記憶と老いの時間を見つめる長篇。月の光のように淡く冷たい視線で、生活の細部に潜む孤独と執着をすくい上げる。
月に照らされた古アパートで、家族の記憶と老いの現実が静かに重なっていく。
287ページ家族の記憶老いと介護都市の孤独女性の内面
作品
代表作
死後の関係
1977年 短編デビュー作。新潮新人賞候補となり、小説家としての出発を示した短編。
死人間関係孤独
自由時間
1984年 小説独身生活や個人の内面を描いた作品群の代表作の一つ。女性の生き方や日常の細部の観察が特徴。
独身女性心理都市生活
シングル・セル
1986年 長編小説独身生活を主題にした長編。刊行後「シングル」という語が話題となり、代表作として評価された。
独身社会語彙の変容女性の自立
夢虫
1991年 短篇集個々の生の断片や心の動きを繊細に描いた短篇集。芸術選奨新人賞を受賞。
内面夢と現実微細な感情
月夜見
2001年 小説成熟した作風で書かれた長編。伊藤整文学賞を受賞した作品。
記憶家族時間
全著作
- 詩集 硬質のアプサラス
- ふたつの春
- 道化の季節
- 麦笛
- 自殺志願
- 内気な夜景
- 独身病
- 自由時間
- 家の匂い
- 二十歳・猛獣
- 女からの逃走
- シングル・セル
- 降水確率
- 一人家族
- <孤体>の生命感 小説と生命の論理
- 夜のロボット
- 禁止空間
- 鬼の木
- 児童館
- シングル・ノート
- 水魚
- カム・ホーム
- 童神
- 夢虫
- 空から来るもの
- 風道
- 隅田川小景
- 妖春記
- わたしの東京物語
- 風草
- うちの庭に舟がきた
- 水鏡
- 火夜
- 樋口一葉
- 月夜見
- 小説
- 理系的
作風・主題
- 文体
- 内省的で緻密な描写観察的・現実描写に基づく文体抑制の効いた語り
- 頻出モチーフ
- 独身生活都市と家庭の境界記憶と過去の断片女性の内面
評価・遺産
増田みず子は1970年代後半から現在に至るまで活動する日本の小説家。独身生活や女性の内面を繊細に描き、1985年の『自由時間』、1986年の『シングル・セル』ほかで評価を受けた。野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞、芸術選奨新人賞、伊藤整文学賞などを受賞し、都市生活や個人の心理を描く作家としての位置を確立している。
資料所蔵先
- 国立国会図書館(所蔵・典拠)
- フランス国立図書館(BnF, 典拠データ)
大衆文化への影響
- 1986年の『シングル・セル』刊行後、「シングル」という語が話題になり、一時的な流行語的注目を浴びた。
豆知識
- 本名は榛名みず子。
- 芥川龍之介賞に6回候補になったが受賞はない(最多落選記録の一つに数えられる)。
- 1986年の『シングル・セル』で「シングル」という語が一時的に話題になった。