神様
『神様』は、川上 弘美による刊行形態が確認できる作品です。受賞時期の文学・評論・児童文学・ミステリなどの文脈の中で評価された作品として位置づけられます。
作品情報
『神様』は、川上 弘美の創作や批評の特色が表れた受賞作です。
『神様』は、川上 弘美の作品として賞の対象になった一作です。物語、批評、詩歌、児童向け作品など各賞の分野に応じた表現を通じて、刊行当時の読者や選考者に強い印象を残しました。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 1998-09-01
- ページ数
- 194ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784120028366
- ISBN-10
- 4120028364
- 価格
- 221 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第9回(1999年) Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞 第9回(1999年) 紫式部文学賞受賞
レビュー
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この世界に入り込みたい
くまや人や河童のいる世界、不思議で少し怖いが、すがすがしくて穏やかな世界だ。本の表紙はこの不思議世界の入り口だ。今本を閉じて出てきてしまった。なんとも残念。ずっと中にいたかった。
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満喫できました
繋がりのある話もあれば、単発の話もある、短編集。川上さんの雰囲気を存分に味わえる本でした。川上さんは、夢をそのまま話しにしたような小説と、空想をそのまま描いた小説など、幻想的でも雰囲気の違う小説を書かれていると思います。その中では空想を描いた小説に入る、読みやすい作品が揃っています。中身が違うそうなので、神様2011も読んでみようと思います。
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神作
好きな女の子におすすめされて読みました。 これからその子と感想を話してきます。
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何度も読み何度も忘れまた読む短篇集
川上弘美の短篇集。200ページ足らずの一冊に9篇の小説が収録されている。 冒頭、くまと散歩に出かける「神様」。梨のつきものと生活する「夏休み」。死んだ叔父が訪ねてくる「花野」。女河童と男河童との交流を描く「河童玉」。壺から現れたコスミスミコとの生活、「クリスマス」。えび男くんとの対話「星の光は昔の光」。カナエさんが過去の恋を語る「春立つ」。人魚を預かることになる「離さない」。末尾、くまとの別れ「草上の昼食」。 どの短篇を読んでも居心地がよくたゆたうような気持ちのよさを感じ、そして読んだそばからさらさらと崩れて記憶から消えてなくなっていく。本自体が薄いのは「何度も手にとって再読するため」のような気がする。
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「神様」は空の上じゃなくて、意外と身近なところにいるのかも。
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。(p.1) この文章から小説は始まり、梨の収穫時期に現れる不思議な生き物、五年前に死んだ叔父、河童、壺から出てくるコスミスミコ、えび男くん、「猫屋」のカナエさん、人魚、などたくさんの人や生きもの達と「わたし」は邂逅する。それこそ散歩に行くような気軽さで、ちょっとした「非日常」に会いに行く短編集でした。 この本は学生時代振りに再読しましたが、不思議な体験を通して劇的に何かが変わるということはないけれど、なんだかちょっと楽しい気持ちになれたり前を向けるようになれたりするような、そんなお話が詰まっておりとても好きです。 中でも一つだけ異色の『離さない』の人魚は、現代でいうと『推し』なのかな、と考えてみました。突然魅入られてしまい何も手がつかなくなって、生活が破綻しそうな程の誘惑。エノモトさんの「ずっと離さないでいるだけの強さがぼくにはなかったのかな」という言葉が好きです。 短編集の最後の『草上の昼食』は切なくて胸がぎゅっとなり、また読み返す日が来るだろうなと思いました。 川上さんは小さい子どもの育児中にこの短編集を執筆されたとのことで、学校や職場、育児中など変わり映えのしない毎日にちょっと疲れたな、という人におすすめの一冊です。
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夢の意識化
朗読の原稿として使わせて頂きました。 一読した際、クマを擬人化して捉えたら 良いか、素直に動物として捉えたら良いか 迷いましたが、題材が「夢」であると わかり腑に落ちました。 楽しく読ませて頂いてます。
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別れがしみてくる本
あまり小説を読みませんが面白かったです。 死や別れ、無常といったものを感じる話でした。 最後のお話まで読んで、やっと納得しました。
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読解とか解釈はいいから言葉と物語を楽しもう。
読まなきゃなあと思っている作家が多くあり、川上さんもその一人だったが、読んでよかった。 いろんな見方、感じ方があるかと思うけど、本書は異界の人とのお話、という風に思った。 異界の人のお話ではあるけれど、その異界はここではないどこかではなく、 語り部である「わたし」≒川上さんの内にある世界ではないかな、とも思った。 解説で佐野洋子さんが夢を持ち出していたが、とてもしっくりきた。 高野文子さんの漫画を思い出したりもした。 これはあれの暗喩かななどと考えたくなるような話なのだが、 そういったことは考えず、そこで語られる風景や心持ちを楽しむのがよい、 と思う。 読解とか解釈はいいから言葉と物語を楽しもう。 そんな気がして、こんな文学とのつき合い方もあるのだなと、 いや、こんなことは初めて感じた。