作品情報
揺れる身体の感覚から、日常と死生観が静かに立ち上がる。
中央公論新社の中公文庫版で再刊。病と老いを単なる衰えとしてではなく、世界を見直す感覚として文章化した点で、野間文芸賞受賞作として重みを持つ。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2018-09-21
- ページ数
- 240ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.1 x 15.2 cm
- ISBN-13
- 9784122066373
- ISBN-10
- 4122066379
- 価格
- 902 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
近隣への散歩、ソ連での散歩……現在と過去の記憶がひびきあい、新たな記憶が立ち上がってくる。幼い日の思い出、結婚生活、子供の話……。死を前にした人独特の清澄なひびきを持つ晩年の秀作。野間文芸賞受賞。改版に当たり、巻末特別エッセイ「丈夫な女房はありがたい」、野間文芸賞選評抄、百合子夫人の「受賞の言葉」を収録する。
武田泰淳 一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の次男に生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。
レビュー
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面白い
武田泰淳、百合子夫妻の本、特にエッセイは実に面白い。 百合子さんの本はユニークでユーモアたっぷりで、はまり込んでしまった。
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まず字面がきれい。
漢字、かな、句読点、「 」、( )などの配分がきれいな文章です。見ていてストレスがない。
関連する文学賞
- 野間文芸賞 第29回(1976年) ・受賞