野間文芸賞 のまぶんげいしょう
『目まいのする散歩』は、晩年の武田泰淳が病による身体感覚を抱えながら、散歩、記憶、思索を綴る随想集。揺らぐ身体が世界の見え方そのものを変えていく。
揺れる身体の感覚から、日常と死生観が静かに立ち上がる。
『拳銃と十五の短篇』は、表題作「拳銃」を含む三浦哲郎の短篇集。静かな語りのなかに、家族、死、記憶、生きることへの励ましが折り重なる。
さりげない筆致の奥で、家族と生の痛みが深く響く短篇集。