煌夜祭 (C・NovelsFantasia た 3-1)
『煌夜祭』は、生物が住めない死の海に浮かぶ十八諸島を舞台に、冬至の夜に語り部たちが物語を語り継ぐファンタジーである。魔物と人間の誓い、愛、犠牲を、入れ子状の語りで重ねていく。
作品情報
冬至の夜、語り部たちが人と魔物の誓いを語り継ぐ。
多崎礼のデビュー作。初刊 C★NOVELS ファンタジア版の ISBN を確認し、後年の中公文庫版・単行本決定版とは別に、受賞作の初刊行形態を代表として採用した。
レビュー要約
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幻想的な世界設定と連作的な語りの構成が支持されている。著者の原点として、後年の作品にも通じる物語への信頼が読みどころとされる。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2006-07-01
- ページ数
- 219ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784125009483
- ISBN-10
- 4125009481
- 価格
- 990 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
ここ十八諸島では冬至の夜、漂泊の語り部たちが物語を語り合う「煌夜祭」が開かれる。今年も、死なない体を持ち、人を喰う魔物たちの物語が語られる——第2回C★NOVELS大賞受賞作!
レビュー
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魔物と語り部が織りなす壮大な人間ドラマ
●十八諸島それぞれの特徴や王島イズー島を中心に公転している等、ユニークな世界観がいかにもファンタ ジーっぽくていい。しかもレーエンデ国物語のようにイラストを用意していて、読むものの想像力を補強し ている。 煌夜祭の日、夜を通して二人の語り部が物語を披露する。魔物と語り部のダブルキャストなのだが、複雑 に絡み合う人間模様。巧みに張られた伏線が後半にショッキングな結末で回収される。その複雑さのあま り、始めから逐次要点をメモしておく事をお勧めします。奥深い人間ドラマが浮き上がってきます。 著者の作品の多くはアンハッピーエンド。語る方は納得しているのだろうが、読者にしてみれば何とも 切なく報われない思い。その分余韻がいつまでも長引きます。
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「こいつ誰だっけ?」問題。
多崎さんの作品は初めて読むのですが、世界観も文章も自分の感覚に合っていて非常に読みやすい本でした。 一つ一つの作品が最後に上手く繋がっていて、よく練られた構成だなぁと感じました。 ただ、、、地名や登場人物が多すぎるので一気に読まないと「あれ?この人誰だっけ?」という疑問が常にやってきて、一度前を読み直したりすることが多くなって、せっかく物語の世界に入り込んでいたのにそのたびに現実に引き戻されてしまうのが残念でした。 登場人物が多くても上手くまとめている作家さんもいるので、その辺りは少しだけ残念でした。 ただ多崎さんの他の作品も読んでみたくなったし、他の作品を読んでもハズレではないという確信はある。
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非常によく整った一冊
巧みなファンタジー。 読み終えた後、物語のとても濃密なことに感嘆しました。 人に進めたい一冊です。 内容は・・・ネタバレになるので触れられません。ただ、登場人物をよく覚えておくことが、読む上での楽しさをいや増します(ネタバレかな^^;)。 実は、旧版「C★NOVELSファンタジア」を購入し、10年ぶりに文庫版を再び手元に置きました。そのような魅力があります。 そして、1,2話を読んだ辺りで、旧版を検索し、その表紙をみてみることをオススメします。
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子供向けにはちょっと…
知人の子に本を薦める必要があり、本を探していました。著者のデビュー作で、その著者の本が好きなので、この本も進めようかと思ったのですが、あらためて読むとセクシャルな描写や戦争の描写もあるので、ちょっと向かないかなと思いました。ただ、個人的には好きですし、大人向けの本が子供向けではないからと低評価をするのはおかしいので、☆5です。
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最後まで読んで、すぐまた最初から読みたくなる。
タイトル通りです。 最後まで読んだらすぐにまた、最初から読みかえしたくなります。 キャラクターの名前などはややクセがあるので覚えづらいですが、頑張って覚えてください。 覚えているのと覚えていないのとでは、物語の把握度がまったく違うので…。 デビュー作とは思えない構成の確かさ、物語の巧みさでした。 多崎さんは17年にわたる投稿生活の末、この煌夜祭でデビューされたそうですが、これまでの投稿作品はいったいどんなものだったのでしょう…。
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巧みな構成で奥行きがあるように感じさせるやり方が上手い
語り部と呼ばれる2人の人物が、交互に物語を語り合っていく構成の連作短編集です。 各話で軸となる人物が異なるのですが、ほとんどの登場人物が、他の話でも脇役として登場します。 話の視点が変わることで人物や物事の見え方も変わるので、物語に深みが生まれ、少しずつ世界が立体的に見えてくるところがこの作品の持ち味かと思います。 読み終わると比較的単純なストーリーなのですが、巧みな構成と独特の世界観で奥行きがあるように感じさせるやり方が非常に上手いと思いました。 ただ、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、語り部の正体に関わるミスリードのやり方が、少々無理があるというかお粗末なのが残念でした。 とはいえ、ライトな文体とファンタジーな世界観から、この作品はライトノベルを好んで読む若年層がターゲットかと思われますので、このくらいご都合主義のある方が逆に良いのかもしれません。 ちなみに若年層向けと上述しましたが、若干こそばゆさはあるものの、中年の私でも十分に楽しめました。 老若男女問わず楽しめる良質のファンタジー小説ではないでしょうか。
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段々とハマります
レーエンデからの流れで読んでみました。最初はどういう話なのかと思いましたが、読み進むうちにハマりました。この作者はやっぱり凄い…。
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普通
普通です。普通ってのも何なんで少し書くと、死ぬシーンが多いので結構暗いです。ストーリーは良く出来てるのかと思います。
関連する文学賞
- C★NOVELS大賞 第2回(2006年) ・大賞