ヴェアヴォルフ: オルデンベルク探偵事務所録 (C・NovelsFantasia く 2-1)
『ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録』は、二十世紀初頭のドイツを思わせる世界で、人ならざる者たちと人間の共存を陰で支える探偵事務所を描くファンタジー・ミステリである。探偵ジークと人狼の少年エルが、陰惨な事件に巻き込まれていく。
作品情報
人ならざる者のために動く探偵事務所が、陰惨な事件へ踏み込む。
九条菜月のデビュー作で、C★NOVELS大賞特別賞受賞作。HMV の商品ページで C★NOVELS ファンタジア版の ISBN-10/ISBN-13 を確認した。
レビュー要約
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怪異の存在を派手な異世界感だけにせず、事件捜査の枠組みに落とし込む点が読まれている。シリーズの導入として、人物関係と世界観の立ち上げが重視される。
書籍情報
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2006-07-01
- ページ数
- 226ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784125009490
- ISBN-10
- 412500949X
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー
20世紀初頭ベルリン。探偵ジークは、長い任務から帰還した途端、人狼の少年エルの世話のみならず、新たな依頼を押し付けられる。そこに見え隠れする人狼の影……第2回C★NOVELS大賞特別賞!
レビュー
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シリーズ化を希望
オルデンベルグ探偵事務所に勤めるジークベルトが、人狼の子どもエルを連れて事件に挑むストーリー。 ヴェアヴォルフ‐人狼‐という題名のあたりでわかると思いますが、この作品は種族というファンタジー要素がかなり詰め込まれています。なので、完全なミステリィといえるかは微妙ですが、でもその要素が普通のミステリィとはまた違った味でおもしろい! ミステリィらしくちゃんと最初のほうから真実に繋がるものが散りばめられていますし、事件の性質を見極めるにあたって人族とは違う捉え方をしているのが魅力です。 わたしはあまりミステリィを読まないので評価の基準はよくわかりませんが、ファンタジー要素が深く入り込んで謎めいている割にはスッキリと纏まっていて、とてもおもしろかったです。 わたしのようにミステリィは小難しそうで苦手だなあと感じているひとも楽しんで読めるかと。 でも、登場人物が多くそれぞれの役目がある割には、キーとなる人物以外に深く追求されることはあまりないので、そのへあたりがもうちょっと欲しいですかね。 なのでぜひ! シリーズ化を希望します! せっかく独特の世界とこれだけの登場人物がいるのだから、これからもジークたちが事件解決を続けていってくれればきっとハマれそう。 ジョンにも出てきて欲しいし、ジークとエルにまた会いたいです。
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期待薄?
登場人物がみんな似たような個性の持ち主で全体的にキャラの個性が薄かったのが残念。しかし、密室殺人の真相がかなり意外だったのが良。 一気に読破しよう!と、思える程のパワーは無いが、純粋に探偵物として読むと意外と楽しめる。
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九条さんデビュー作
ファンタジック・ミステリィーで九条菜月さんのデビュー作品。 ミステリー小説としては軽めな感じはしますが、最後はちゃんと意外性のあるオチになっていたので、十分楽しめました。複雑なトリックなどはないので、「ややこしいのは苦手!」という方にもお手軽に読んで頂けるかと思います。 デビュー1冊目なので、次作品の『空の欠片〜魂葬屋奇談〜』よりも文体は少しまだ堅い気はしますが、私の中ではスラリと読める作品でした。
関連する文学賞
- C★NOVELS大賞 第2回(2006年) ・特別賞