人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル (ハヤカワ文庫JA)
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。AI技術者とフリーランス犯罪者が、自動運転現金輸送車の強奪に挑む。
作品情報
サイバー犯罪と一攫千金を描く近未来クライムSF。
応募時の「電子の泥舟に金貨を積んで」は、2020年にハヤカワ文庫JAとして刊行された際に『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』へ改題された。Google BooksやNeowingでは、首都圏ビッグデータ保安システム下の自動運転現金輸送車強奪を描く400ページ級の文庫として案内されている。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2020-11-19
- ページ数
- 400ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.5 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150314576
- ISBN-10
- 4150314578
- 価格
- 1078 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作 逆転人生スラップスティック 僕たちの明るい未来を奪い返す! サイバー・ギャングSF 首都圏ビッグデータ保安システム特別法が施行され、凶悪犯罪は激減――にもかかわらず、親の借金で臓器を売られる瀬戸際だった人工知能技術者の三ノ瀬。彼は人工知能の心を読み、認識を欺く技術――Adversarial Example――をフリーランス犯罪者の五嶋に見込まれ、自動運転現金輸送車の強奪に参加するが……。人生逆転&一攫千金、ギークなふたりのサイバー・ギャングSF カバーイラストttl カバーデザインアフターグロウ
竹田人造(たけだ・じんぞう) 1990年、東京都生まれ。2018年に「アドバーサリアル・パイパーズ、あるいは最後の現金強盗」で第9回創元SF短編賞新井素子賞を受賞。2020年、同作を抜本的に改稿して長篇化した『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』で、第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞し、デビュー。
レビュー
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ハリウッド風アクション映画のお約束がてんこ盛りの娯楽小説
最初から最後までハリウッド風アクション映画のお約束をとにかく詰め込んだ感が気持ちいい作品。 冒頭の入りからしてホントそのまんま。 陳腐とみるかやっぱこれだよね!と、お約束を楽しむか。どうせ読むなら楽しんだほうがいい。 バディものですがお互いの得意分野が少し重なりつつも、別のベクトルに振ってるのが心地よい。 ハリウッド風アクション映画を見る感覚で読み進むと、道中の難解なテクノロジー関連の解説も なんとなく分かった気になれて頭が良くなった気になれるのでお得! 読了後はハリウッド風アクション映画を見た後のようなスカッとした気分になれる事うけあい。 エピローグはエンドロール後のおまけ映像感があって続編にも期待が高まる! この小説全体から、登場人物やエピソード、細部にいたるまで ‘‘ハリウッド風アクション映画‘‘ に対するオマージュ、映画愛、作者の、‘‘俺はコレが大好きなの!‘‘が感じられて良い。 好き。2作目も面白かったのでその勢いでこのレビューも書いています。お察しいただけるかと(笑)
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AIの描写がなかなか真に迫っている
もちろんフィクションなので色々とつっこみどころはありますが、AIがらみの問題をうまく使っていて(部分最適化しすぎて例外事象に対して脆いetc)なかなか興味深かったです。 アクションシーンも派手で、映像化をかなり意識しているのではないかとも思いましたが、いずれにしても総じてなかなか面白い小説でした。
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お勧めです
都内国立大の工学部で、人工知能系の科目を教えている准教授です。 昔の教え子が本を書きましたーとメールをくれたので読みました。(しかし、コロナ鬱でちょっとエンターテインメント系をちゃんと読めなかったので1年くらい積んでました。)ただ、賞を取ったなんて聞いてないんだけど?すごいじゃないかとびっくりです。なお、私は本好きですが、普段SFはあまり読みません(研究者なので逆に楽しめない)。 でも、この作品はAI研究者として読んでも技術に説得力があるのにSFになっているところがとても楽しめました。参考文献リストが論文(笑)。現大学教員としてそこに太鼓判を押しておきます。 JSAI(人工知能学会の全国大会)で知り合いの研究者にも勧めてしまった。面白がってくれました。 推薦!
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タイトルはこれでいい
変なタイトルだけ覚えてたがこの間思い立って読了。 賛否両論とも言われるタイトルだが、読み終わって思ったのは 「五嶋がこの本にタイトルを付けるならこれだな」 と。電子の泥舟~はいかにも三ノ瀬っぽい。 ので、自分はまさにこのタイトルこそふさわしいと今は思っている。
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難解な用語と理論で面白さ半分
半村良氏や宮部みゆき氏の小説が木綿の肌ざわりの筆致とするなら、本書は水晶の荒野を歩いている様。 キラッと輝くところはあるが、難解な専門用語や理論が邪魔してゴツゴツと歩きにくい。何度も足元を確か め振り返りながら読み進む。で、ふーっとため息をついてしまう。 完全自動運転の現金輸送車AIの目をだましたり、なんか面白そうな事をやらかしている様だなと感じはす るが、理解が追い付かず評価は★3とした。AIやIT技術に詳しい読者ならもっと高い評価になるのだろう。 (蛇足) 一川、三ノ瀬、四郎丸、五嶋、六条、八雲、九頭と登場人物の名前に数字が入っているが、二と七がない のは何か意図してのことかそれとも偶然か?などと変なことが気になります。
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最後まで勢いよく読めるサスペンス
タイトルに面食らうが、主人公ペアの軽妙洒脱な駆け引きが楽しく、一気に読み進められた。
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AIセミプロ向けエンターテイメント
AI(機械学習)に関してある程度学術的な知識がある方向けだと思います。逆に言えば、知識がない人が読むと、手口や犯行シーンがうまく想像できず(難解な用語を難解に解説するところがあるので、初心者に優しくないところあり)何をやっているのかがしっかり把握できないと思います。 ストーリー自体はルパン三世のような、一度負けるけど後から大どんでん返し!という痛快さがある展開なので最後まで読み進めることはできると思いますが、前提知識の有無で読後感の深さが変わる作品だと思います。
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重厚かつ軽快なエンターテインメント
いや面白かったです。 どこの誰かはわかりませんが改題前の洒落たタイトルかなぐり捨ててでも、この作品・作家を世に押し出したい気持ち。わかろうと言う物です。 まずキャラクターがいい。 哲学的心理学的な深みがあるわけじゃありませんが、長くも無い登場シーンの割に出てくるキャラが皆しっかり立っています。 それらのキャラクター性と矛盾すること無く軽快にストーリーは進んでいき、すべての要素は話の中でしっかりと決着します。 主軸たる近未来SF要素も十分以上の出来です。 その癖話の筋自体は非常にシンプルなのでAI技術なんてなんも知らない完全素人の自分でも問題なく読み進め、理解できないなりにそのおいしい空気に酔いしれることができました。 全体として非常に出来のいいエンターテイメント作品です。 当世風な作品でもあるので(サメ映画とか)回りにガンガン勧めていきたいところです。
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- ハヤカワSFコンテスト 第8回(2020年) ・優秀賞