日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
坂手洋二 (1) 屋根裏/みみず (ハヤカワ演劇文庫 7)

読売文学賞

坂手洋二 (1) 屋根裏/みみず (ハヤカワ演劇文庫 7)

坂手洋二

人が身を潜める「屋根裏」をめぐって、ひきこもり、監視、幻想が入り混じる戯曲。小さな空間を増殖させる発想が、現代社会の孤独と不安を鋭く舞台化する。

戯曲ひきこもり閉塞社会不安

作品情報

世界一小さな舞台空間が、社会の閉塞と孤独を映し出す。

屋根裏という隠れ場所をめぐる複数の場面が、現実と幻想の境目を揺らす。毒のある笑いを交えながら、見えない場所へ退く人間と、それを消費する社会の視線を描く。

レビュー要約

  • ひきこもりや閉塞感を奇抜な設定で舞台化した点が評価され、笑いと毒を交えながら孤独をあぶり出す戯曲として受け止められている。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2007-03-23
ページ数
380ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784151400070
ISBN-10
4151400079
価格
968 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/戯曲・シナリオ

狭く天井の低い、閉ざされた空間「屋根裏キット」。これを使って人々は危険な現実から身を守ろうとする。不登校やひきこもりの子ども、張り込みの刑事、新撰組の動きを探る素浪人。山では避難小屋に、戦場では防空壕になる。だが、自殺や監禁を引き起こすとして屋根裏は発売禁止となり……世界一小さな舞台空間を変幻自在に発展させ、毒と笑いを盛り込み人間の孤独を鋭く映し取る、読売文学賞受賞の傑作「屋根裏」他一篇。解説:ロジャー・パルバース

1962年、岡山県生まれ。慶應義塾大学文学部国文学科卒業。83年、燐光群を旗揚げ。ほとんどの作品の作・演出を手がける。社会問題に鋭く切り込むジャーナリスティックな視点と豊かな演劇手法で評価される。91年「ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語」で岸田國士戯曲賞、2000年「天皇と接吻」で読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。地雷を取り巻く世界状況を描いた「だるまさんがころんだ」(2004)は鶴屋南北戯曲賞、朝日舞台芸術賞、読売演劇大賞選考委員特別賞等を受賞。本書収録の「屋根裏」(2002)は読売文学賞の他、同年の作品「最後の一人までが全体である」「ブラインド・タッチ」「阿部定と睦夫」「CVR」と共に紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞した代表作。「屋根裏」は海外からも注目を集め、06年オーストラリア国立演劇学校の卒業公演では坂手自身の演出で上演され、07年にはニューヨークのプロダクションによりオフ・ブロードウェイでの上演が始まった。海外8カ国での燐光群公演、海外アーティストとの合作など、他の作品でも国際的にも活躍している。

レビュー

  • 面白い

    すごく面白いです!

  • ジグソーパズルのような戯曲

    ジグソーパズルのピースをはめていくような感覚だった。舞台でやったら面白い演出になりそう。 屋根裏、私も欲しいな(笑)

関連する文学賞