作品情報
『ヴィーナス・シティ』は、日本SF大賞で選ばれた柾悟郎の作品である。
『ヴィーナス・シティ』は、柾悟郎の仕事の中で日本SF大賞の対象となった作品である。1992年に早川書房から刊行された一冊として、作品名に掲げられた主題を中心に、人物、社会、歴史、記憶などを読み解く内容を持つ。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1992-11-01
- ページ数
- 313ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784152035387
- ISBN-10
- 4152035382
- 価格
- 449 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第14回(1993年) 日本SF大賞受賞
レビュー
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Good
Good quality. I'm not fluent in Japanese but I am exited to be able to read to some extent
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オススメ
とてもドキドキする面白い作品でした
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東京オタクランド
「東京オタクランド」、という表現は今でも十分通用する。 インターネット以前、パソコン通信時代に書かれたにもかかわらず、 古さは感じられない。 バブルがはじけなかったらこうなったかもしれない、「if」ものとして 楽しむのもおもしろい。
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仮想現実空間でジェンダーを問う
かなり古い、まだ電脳世界のバーチャルリアリティに夢と未来があった時代の作品だ。 今では、バーチャルリアリティという言葉じたいが私語になっている、といっても良いだろう。 だから、かなり昔の感覚で読む必要があるのは確かだが、SFミステリとして、実はあまり期待していなかった分、けっこう面白かった。 さて、何が面白かったかというと、バーチャルの方面ではなく、本作に込められたジェンダー問題である。 それは、21世紀を10年以上も過ぎたというのに、いまだに20世紀と変わらないという、性差という壁のことである。 主人公の女性が抱える問題は、現在でもなまなましく生きているし、それを電脳世界で発散するというのもまた、今でもアリだろう。 もっとも、最先端の若者達には、実に古くさいSFと感じられるかもしれない。 また、設定の甘さ、SFとしてもミステリとしても中途半端という点は否めない。 それでも、先がどうなってしまうのか、という興味を持たせる点、すなわち読ませるという点ではさすがである。 惜しむらくは、オチが早めに分かってしまう。 だが、本作はそのオチが命というわけではない。 男と女、上司と部下、現実と非現実、といった対比を設定し、その対比を強調することで、そこに秘められたものを浮かび上がらせようとしている。 一応体裁がミステリ風なので、詳しいことを俎上にあげて論ずることができないのが残念だが、古の電脳世界の雰囲気を堪能するのには、ちょうど良いテキストだろう。 また、かつて我々がバーチャルに夢見ていたことを思い出すきっかけにもなる。 しかし、3Dテレビといい、やっぱり仮想現実というのは、リアルには勝てないものなんだな、ということを改めて認識した。 非現実がリアルに及ぼすのが心理的影響だけじゃなかったりしたら、と考えると、ちょっと面白いな。
関連する文学賞
- 日本SF大賞 第14回(1993年) ・受賞