ダイダロス
ブラジルのジャングルを舞台に、ナチスの生物学者を追う文化人類学者と医師、日系青年が、生命と精霊が交差する世界に踏み込む。マジックリアリズムとバイオテクノロジーを掛け合わせたSF。
作品情報
アマゾンに奇怪な陰謀劇を構築する、バイオテクノロジーSF×幻想文学。
ブラジルのジャングルを舞台に、生命と精霊が重なる不穏な世界へ踏み込んでいく。第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2023-02-21
- ページ数
- 376ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.1 x 2.1 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784152102072
- ISBN-10
- 4152102071
- 価格
- 1180 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。東浩紀絶賛 1974年、ユダヤ人の文化人類学者アランと医師バーネイズは、〈生命の泉〉計画に関与したナチスの生物学者マウラーをブラジルのジャングルに追う。やがて日系人青年タテイシとアランは奇怪な刺青の少女を目撃する。マジックリアリズム×バイオテクノロジーSF
レビュー
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アマゾンの奥地でナチスの残党が遺伝子操作で改造人間を作っている!
ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。 アマゾンの奥地でナチスの残党が遺伝子操作で改造人間を作っている!とのあらすじを見かけて読んでみた一冊。てっきり仮面ライダー抜きでショッカーの陰謀と対決するような、秘境冒険物+モンスターバトル系のお話なのかと期待したのですが……期待したのとはなんだか違ったな……。ホント―にアマゾンの奥地へ行ってみたら、ナチスのマッドサイエンティストが改造人間を作っていたというシンプルな内容でございました。全編にわたって救いのないお話で、グロテスクな描写が続きますから、読み続けていると身体中が痒くなってくるのであります。 ナチスの優生思想といい、大日本帝国の敗北を認めない「カチグチ」といい、妄想的な世界観を次々に繰り出されて読み進めるのが苦痛だったりするんですが、本編終了後の後日談はまさかの「ディープステート」陰謀論オチ! たとえ世紀をまたいでも、信じたいものばかりを信じてしまう人間の愚かさは変わんないようですね……
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なかなかSFテーマの核心に迫らないもどかしさ
●従来より時折りみられるナチの残党狩りとモロー博士の島(マッドサイエンティスト)のコラボ小 説。魔境小説愛好家としては決して嫌いなテーマではないが、SFコンテスト応募作品にしてはレトロ な雰囲気を感じさせる。 帯の惹句や装画から連想されるおどろおどろしい部分に中々近づかなくて、奥アマゾンの原住民探 訪記の様子。痒いところの周りを一生懸命掻いて(書いて)いて、テーマの核心に迫ってくれない。 ページばかりが進んで冗長気味。読者の期待する方向性と、作者の書きたい意気込みに若干ズレが生 じている。おまけに衒学的で退屈、読み続ける集中力が萎えてしまう。残すところあと30ページ程で give up 。投了です。 粗削りでもいいので「おっこれは!」と思わせる斬新さが欲しかったと思います。
関連する文学賞
- ハヤカワSFコンテスト 第10回(2022年) ・特別賞