日本の文学賞

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愚者の夜

芥川龍之介賞

愚者の夜

青野聰

青野聰の芥川賞受賞作。外国人の妻とともに日本へ戻る男を中心に、自由であることへの疲れ、結婚生活のずれ、故郷や生活へ戻ろうとする違和感を描く。海外を経た主体が日本社会に再び触れるときの屈折を、私小説的な語りと時代の空気の中に置いた作品である。

帰国者の違和感結婚生活自由と孤独日本社会私小説的語り

作品情報

帰る場所を求める男は、自由の果てで生活と日本にふたたび絡め取られていく。

『愚者の夜』は、海外で身につけた自由の感覚と、日本で生活を築くことの重さがぶつかる小説である。主人公は外国人の妻との関係を通して、自分を非日本的で非生活的な存在として捉えようとするが、帰国後の現実はその自己像を崩していく。夫婦の危機、性的な解放感、生活への嫌悪と憧れが混ざり合い、高度成長後の日本人の孤独を露出させる。

レビュー要約

  • 選考では、素材を意識的に小説へ昇華する力が評価された。異国経験や夫婦関係をそのまま記録するのではなく、主人公の内面の揺れとして組み立てている点が重視されている。

  • 後年の読解では、外国人の妻を持つ男が、日本や生活を引き受けざるを得なくなる物語として読まれている。自由と孤独をめぐる自己像の甘さに批判的な目も向けられる一方、時代の自意識を映す作品として捉えられている。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
1979-08-01
ページ数
165ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163055008
ISBN-10
4163055002
価格
75 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

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レビュー

  • Rhinocerotidae

    【芥川賞】犀川。犀は Rhinocerotidae、そこでリノ。ジニーはオランダ。パリをはじめ、世界をまたに。主題は国際的な文化論と女と男の関係だろうか。3度読まないと掴めそうにない。

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