日本の文学賞

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芥川龍之介賞 あくたがわりゅうのすけしょう

第81回(1979年)

純文学新人賞短編・中編

受賞者

2名
重兼芳子 しげかね よしこ 受賞

火葬場で遺体を焼く仕事に携わる男性を中心に、死を日常の労働として見つめる人間の孤独と献身を描く短編小説である。老人専門病院で働く女性との関係を通して、死者を送る仕事の重さ、愛情、職業へのためらいが静かに浮かび上がる。

死者を焼き、遺族に骨を渡す男の仕事が、恋と生活の中で人間の尊厳を問い直す。

268ページ
火葬場死と労働献身恋愛老い
小説家
青野聰 あおの さとし 受賞

青野聰の芥川賞受賞作。外国人の妻とともに日本へ戻る男を中心に、自由であることへの疲れ、結婚生活のずれ、故郷や生活へ戻ろうとする違和感を描く。海外を経た主体が日本社会に再び触れるときの屈折を、私小説的な語りと時代の空気の中に置いた作品である。

帰る場所を求める男は、自由の果てで生活と日本にふたたび絡め取られていく。

165ページ
帰国者の違和感結婚生活自由と孤独日本社会私小説的語り
小説家