作品情報
文学作品として受賞歴を持つ「後日の話」。
「後日の話」は河野 多惠子による文学作品です。文藝春秋から1999年に刊行が確認でき、受賞対象として扱われています。作品の性格は賞の対象分野に沿っており、読者は文学として読むことができます。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 1999-02-01
- ページ数
- 280ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163182902
- ISBN-10
- 416318290X
- 価格
- 60 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
十七世紀イタリアの小都市、思わぬことで殺人犯となった夫の最後の行為が新妻の生涯を支配する。物語の復権を告げる堂々たる綺譚
レビュー
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静かな情熱
物語の語り口は、まるで、中世の伝説を訳したような文体を模している。 それが、初期作品の背後に感じられる、おどろおどろとした、暗い念のようなものを、背後に隠している。 主人公自身も、積極的に動く事はあまりなく、周囲が彼女を必死になって隠そうとする動きを冷静に見ているようだ。 しかし、その下の情熱は次第に形になっていき、ラストへと繋がっていく 第三者のような語り口と、その情熱との距離が、さらに直接的な感情描写よりも強く見せている。 大人のための御伽噺。そんな感覚で読みたい1冊だが、長年のファンにも楽しめる。 そんな、素敵な1冊だ。
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不思議な物語
「後日の話」というタイトルからこの本の内容は全く想像だにできない。何という突拍子もない話だろう。誤って人を殺してしまったジャコモは処刑の直前、妻であるエレナの鼻をかみきってしまう。物語はその後のエレナを追ってゆく。 17世紀のトスカーナ地方という優雅で穏やかなイメージの中に、強烈な人間の意志を描いた見事な作品だと思う。
関連する文学賞
- 伊藤整文学賞 第10回(1999年) ・受賞