日本の文学賞

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邂逅の森

直木三十五賞

邂逅の森

熊谷達也

熊谷達也の『邂逅の森』は、東北の山村を舞台に、マタギとして生きる男の半生を描く長編。自然への畏れ、欲望、愛憎、共同体の掟が交錯し、人と山の関係を濃密に描き出す。

マタギ山村自然愛憎

作品情報

深い森で獣と向き合う男の生は、愛と欲望と掟に揺さぶられる。

山の描写の迫力と、主人公の荒々しい生命力が評価されている。濃密な人間関係と性の描写に強さを感じる読者もいる。

レビュー要約

  • 山の描写の迫力と、主人公の荒々しい生命力が評価されている。濃密な人間関係と性の描写に強さを感じる読者もいる。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2004-01-28
ページ数
480ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163225708
ISBN-10
4163225706
価格
1400 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

大正年間、身分違いの恋から故郷を追われたマタギの青年、松橋富治の波乱の人生を描く。自然に対する畏敬の念あふれる雄大な物語

レビュー

  • 面白かった

    良かった

  • 終わりよければすべてよし。

    直木賞と山本周五郎賞を同時受賞しているということで期待しながら読み始めました。しかし、部分的に納得のいかない点もありました。 例えば、慎之介のエピソードは読んでいて気持ちのよいものではなく、作品全体の世界に必要だったとは思えません。また、小太郎は当初はかなりクセのある人物として描かれていましたが、富治の熊撃ちの技術に驚いてあっさりとなびいてしまうのは呆気なく感じました。さらに、村に受け入れてもらうためとはいえ、ああいう経歴のイクと結婚するのは唐突な感があります。もう少し心の葛藤を描いてほしかったと思います。そして、二十年が経ったとしても文枝の人柄の変貌ぶりは不自然です。あれほど変わらせるのであれば、何かしら読者への説明が必要でしょう。 一方、第十章のヌシとの戦いは圧巻でした。この章を読んで、この作品と出会えて本当によかったと実感しました。できればこの最終章に倍くらいの頁を割いてほしかったと思います。 以上、いくつかの難点はありましたが、全体を通してみれば十分に楽しめる良作であると思います。

  • 好みの小説だった

    スタインベックばりの生の生々しさがいい感じ。やっぱり,この生々しさは,これくらいの時代の方がぴったりくるのかな。

  • 最高

    面白い

  • すごい物語

    マタギとは何か、いや、もっとずっと深い物語である。自然と人間の関わりだったり、明治大正時代の人々の強さだったり、すごく考えさせられた。現代に生きる我々には読む価値がある。そして、この小説は色褪せることはないだろう。

  • 相性次第なんでしょう・・!

    ちょっと面食らってしまった。方言もだが、人間の業・性・情念、そしてもちろん狩猟のプロセス等々全てにおいて生々しく、息が詰まりそうになる。そういった点においては良く描かれており、完成度は高いのではないかと思う。ただ、エンタメ系ではなく、ドキュメンタリー系(笑)なので読んでいて疲れてしまう。 この作家の本は初めて読ませてもらったが、たっぷり時間がある時に、こちらも気合いを入れて読まないとダメみたいだ。あと何冊かは読んでみようか・・とは思っているが?

  • 自分の居場所

    仕事・夫婦関係を通して自分の居場所を定義していく長編。自己実現できることを仕事にすること、夫婦関係は、当初の好意の有無や相手の過去ではなく、長年の積み重ねで醸成されること。前者はマタギと鉱夫の仕事の比較、後者は初恋の相手と紆余曲折あった上に結婚する相手との比較を通して表現されており、それぞれについて主人公の人生の中で起こる数々の出来事と仕事・夫婦関係を通して自分の居場所を定義していく長編。自己実現できることを仕事にすること、夫婦関係は、当初の好意の有無や相手の過去ではなく、長年の積み重ねで醸成されること。前者はマタギと鉱夫の仕事の比較、後者は初恋の相手と紆余曲折あった上に結婚する相手との比較を通して表現されており、それぞれについて主人公の人生の中で起こる数々の出来事とそこに対する気持ち・考えの変化が微細に記載され、長編だが飽きることなく最後まで読みきれる作品。

  • クマ撃ちの迫力

    クマ撃ちの場面が迫力があり面白かったです。 主人公と家族、猟師仲間、村落住民との関係も丁寧に描かれていてよかったです。 性的な描写は読者の受けをねらったのかもしれませんが、少し露骨な感じがしました。

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