書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2007-04-01
- ページ数
- 156ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163258003
- ISBN-10
- 4163258000
- 価格
- 1980 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
突然亡くなったれい子さんには、別の顔があった。私はその謎を探るべく、れい子さんになり代わろうとした。文學界新人賞受賞作!
レビュー
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完成度の高さに驚く
まるで何年もプロ作家として活躍している方の小説を読んだような錯覚を覚えました。とにかく完成度が高い。おそらく書き終えてすぐは、もっと長いものだったのでしょうが、余計なものはそぎ落として必要なものだけ残した、そんな感じのする小説で、だからこそ余計に隙がない感じです。素晴らしい! この長さでも、充分に楽しめました。
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次回作も楽しみにしています
木村さんは名前と顔を知っている程度ですが一応知り合いということも あって、本作を手にすることになったのですが、そのことを差し引いて も、表題作「風化する女」、カップリングで収録された「海行き」とも に非常に面白かったです。(そして、受賞おめでとうございました。) 両作とも東京→地方へトリップ→東京という共通の設定なんですね。 日々が常に「風化」してしまう都会生活の中で、その永久運動的な日常性か ら会社の先輩の死(「風化する女」)、学生時代の友人との再会(「海行き」) という装置を通して非日常性への、「私」の旅が素朴な文体でさらりと描かれ ています。 ささやかな非日常体験を通して、終局では日常世界に戻って行くことを選択 する「私」がこの後どう生きていくのだろう? 今後の木村さんの作品たちに大注目です。
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この手の作品はもう読み飽きたよ
最近、世の中に溢れ返っている、よくある若い女性作家の作品。それは「ほとんど感情表現しない若い女の一人称で書かれた」「そしてその主人公が自分を世間からずれたマイノリティだと勝手に信じ込んでいて」「特に何が起こる訳でもない日常風景を淡々と描く」小説の一つ。もうこういう若手作家は、青山七重と島本理生で十分。文章も最初の方こそ巧く書けていたが、後半息切れしたのか瑕疵が目立っている。こういう作風こそ、早く風化してもらいたい。
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最近よくありがちな内容です・・・
最近よくありがちな内容でした、流行の文章なのでしょうか? 正直あまり伝わってくるものや読み応えはありませんでした。 ただ文章としては読みやすかったので、文章力などは○でした。 デビューされたばかりですのでこれから期待できる作家さんですね
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身につまされるはなし
つい最近読んだ受賞記念のインタビュー(読売新聞)で、よんでみる事にしました。 OL時代に実際にあったできごとに触発されたそうで、死亡者を 男性から女性にかえて、肉付けし、枝葉をつけて完成させた作品(風化する〜)。 映像をよびおこす舞台設定でなかなかおもしろかったです。ドラマや映画にしても よさそうな作風で、次作を期待したいです。 孤独死してしまう「れい子さん」は自殺というより病死だとおもって読みすすみました。 43歳、一般職女性社員。ずっと、ひとりで行きつづけるにはしんどい環境... やはり公務員とか団体職員で、男女の給与差がなくて、退職金もまとまった金額 (年収の数倍?)を期待できるのでなくては、明日とか来週の事しか考えない 人生になってしまう・・・ 現実感あふれる一方、ストーリーだけではない、わびしさが感じられるいい作品だと思いました。
関連する文学賞
- 文學界新人賞 第102回(2006年) ・受賞