日本の文学賞

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コンピュータ新人類の研究

大宅壮一ノンフィクション賞

コンピュータ新人類の研究

野田正彰

『コンピュータ新人類の研究』は、野田正彰によるノンフィクション作品で、大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作です。

社会歴史

作品情報

『コンピュータ新人類の研究』は、野田正彰の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

文芸春秋、1987.3、422pの刊行として確認できる作品です。受賞作として、作者の関心が題名に示された主題へ凝縮されています。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
1987-03-01
ページ数
422ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163413402
ISBN-10
4163413405
価格
73 JPY
カテゴリ
本/ノンフィクション

第18回(1987年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞

レビュー

  • コンピュータは人を変えている!

    今から10年前、精神医がプログラマーの鬱について書いたとても面白い本です。コンピュータにかかわる多くの人の生の声が集められておりリアリティが溢れております。

  • コンピュータを時代に取り込んだ若き開拓者たち

    インターネットが爆発的に普及する以前、1987年に出版され「第18回大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞された作品である。 この本で、ソフトバンクの創業者・孫正義の存在を始めて知る。 僕が、パソコンに触れるのは、この本を読んだ10年後である。 昔、パソコンは、事務的な機器であり、ゲームを楽しむ箱だった。 今、パソコンは、ネットにつながりコミュニケーションの必需品となる。 なぜ、彼らはコンピュータに夢中になったのか、孫正義の読書への貪欲さを学んだ。 p228 トイレや風呂の中でも本を離さず、道を歩く時や運転している時も、ヘッドホンで講義を聞いていた。(中略)他人と話して五つくらい学ぶことがあるかもしれないが、自分でやれば10も20も学ぶことができる。 コンピュータ新人類と言われた世代を、精神科医が読み解いた貴重な1冊である。

  • 道具と人間のあり方、これを問い続けることも開発者達の大切な仕事。

    今から20年余り以前に書かれた、精神科医による“コンピュータと人間の関わり方”に関する書物である。 その知見は現在の両者の関係に関しても、そっくりそのまま当てはまる、いや出版当初よりも現在はヒドイ状態になっている。 近年、ウィニーなるファイル交換ソフトによって様々な問題が噴出しているが、これを開発した人物は法廷の場で、自らがパンドラの箱を開けてしまったことに何らの科も感じてはいなかった。自分の手を離れた今、それは自分とは無関係の問題であるとして、罪状を否認してしまった。この人物に象徴される“コンピュータ新人類”が本書で採り上げられる“カルテ”の人物達である。 1つの研究が何をもたらすか、物事には常に光と影の部分があることをこの人物は認識していなかったのだろうか。 コンピュータが如何に進化しようと、それを使うのは人間であり、それによって被害を被ったりするのもまた人間である。 全ての開発者、研究者に求められるモノ、それは須く“これがどのようなメリットをもたらし、どのようなデメリットをもたらしうるのか”を常に自問自答する姿勢である。 ことはモノとしての道具を作る人間にだけ問われる問題ではない。『関わり』というキーワードの下に最も大切なことをもう一度問い直す必要がある、との切実かつ悲痛なメッセージが伝わってくる。

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