日本の文学賞

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烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1

松本清張賞

烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1

阿部智里

八咫烏の一族が支配する世界で、后選びをめぐる陰謀が渦巻く幻想小説。

和風ファンタジー宮廷神話成長

作品情報

后の座をめぐり、四人の姫君が競い合う。

第19回松本清張賞受賞作。八咫烏が支配する世界「山内」を舞台に、后選びを描くデビュー作。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2012-06-26
ページ数
356ページ
言語
日本語
サイズ
13.3 x 2.8 x 19.2 cm
ISBN-13
9784163816104
ISBN-10
4163816100
価格
1366 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジーです。 人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場にご期待ください。

レビュー

  • 「浜木綿推しにはたまらない一作目」

    本当は浜木綿狂いにはたまらない一作目と書きたかったけれど、あまりにも言葉が強すぎるなと考え直しつつ、このレビューを書きます。 ある日の昼下がり。Netflixにどっぷり使っていて、AmazonBideoをすっかり忘れていた私。何か面白い作品はないかなーと、アマプラを覗いてみたら、『烏は主を選ばない』を見つけてしまいました。 映画は一本二時間近くあって長いし、アニメならたかだか20分ぐらいか……。 それならと、なんの興味もなく暇つぶしに見始めました。これが、日常生活などどうでもいいわ!となるほど、のめり込む作品になるだんて、この時の私は知る統べもありませんでした。 こうして八咫烏シリーズに出会ってしまった私は、憑かれたようにアニメを見終えました。 まだまだ楽しみたいと思ってネット検索してみたら、なんと! 原作が小説ですって! 読書が好きな私は、歓喜して、「烏に単衣は似合わない」を手に取ることになりました。 ここで「浜木綿推しにはたまらない一作目」のタイトル回収です。 私はアニメでこの作品に出会いましたから、原作で出会った方とは全く違う状態で、小説を楽しみました。そう、あせびなんてどうでも良い状態でいたのです。原作が初めての方は、きっとあせびを主人公に物語を読み進めたのでしょう。 ですが、私にはすでに【浜木綿】という推しがいたのです。浜木綿に続いて好きになったのは真穂の薄と、そのお付きの凛とした姿のなんて素敵な菊野さん! でした。 桜の精のようなあせびの本当の姿が、巷で言われる天然サイコパスだろうがどうでも良かったし、女同士のドロドロを楽しみつつも、気がかりなことは他にありました。 ただ一つ。 若宮、あんた本当のところは浜木綿にどんな気持ちをむけていたんだい? だからこそ、この一作目の最終章で、私はスタンデングオベーションをしたくなるほどに喜び、胸に抱えきれないほどの満足感で満ち満ちたわけです。 この作品を胸くそ悪いと感じる方も一定数いらっしゃるなかで、私はいっそ清々しい気持ち、高揚感と幸せな気持ちでこの作品を読み終わりました。 よかった、よかった、と何度口にしたかわかりません。 涙を流して、この作品に出会えて良かった! と純粋に思ったのは、仕事のお昼休み、車内の中でした。仕事なんてなげうって帰りたかった……。 小説を読んで、私は白珠の話にも泣いてしまいました。あせびは主人公ですから視界に入らざる終えなかったけれど、それよりもいっそう興味がなかった白珠だっただけに、アニメでは全く感情が動かなかった登場人物でした。それが、小説では胸に迫る切なさに涙なくしては読めませんでした。意外な収穫となって、びっくりしたのは私自身です。 レビューの中には文章力が、という方もいましたが、私にとっては春うららか川面にきらめく輝きのように思えて、これを齢20才が書いたですって! この方は、さぞ沢山の本を読んできたのね、という感想しか浮かびませんでした。 この文章をライトノベルと比べるのは失礼がすぎます。 文章屋のミニマリストかっ! と突っ込みたくなるほど、あちらは文章を削りに削って、骨しかないものを更にヤスリまでかけているのでは? と思うほどの文章です。 ある人にとっては、さっぱりすっきりして読みやすいし。 ある人にとっては、読み苦しいほど稚拙に感じるのかもしれません。 人の感じ方はそれぞれですが、きっとこの御仁が、ネット小説なんて読もうものなら泡を吹いて、卒倒してしまうでしょうね、とにやりとする私は性格が悪いに違いありません。 この小説の中で真穂の薄を描写する一場面があります。それはまるで目の前に秋を閉じ込めた絵巻が現れたかのような、うっとりとしてしまう、思わずため息が零れる美しい描写でした。 これらをひっくるめて、一言で感想を書くなら、 「あっぱれ!」です。 そして、目が回るような勢いで私は八咫烏シリーズの中に落ちてしまいましたとさ。

  • 今年読んだ中で、ベスト5にオススメ!

    テレビアニメと連動してるので、購入した。 異世界を借りた、ミステリーなのかと思っていたら、騙された。 久しぶりに、完膚なきまでにやられた。 そう来たか。 面白い。 しかし、読後に腹立つくらい…プロットの構成が上手いので…唸るしかない。その唸らせた分だけ、星一つ減らした。

  • つながるすべてに惹き込まれます

    繋がり合う事柄、それぞれの想い、行く末が気になり過ぎてどんどん世界観に引き込まれていきます。文字の世界に浸りたい、読書に夢中になりたい方にオススメのシリーズです。

  • 妻用

    妻に買ったものです。面白いそうです。

  • アニメを見て、気になって全巻購入

    単と主を読み終えました。 あせびや藤波の心理描写がとても素晴らしくて、とんでもない展開に度肝を抜かれました。 枝と蛍の描写がとても美しかったです。 そして最後のあの展開は良い意味で裏切られました。 正直なところ、アニメの展開の方が意外性が高く、アニメのような展開であればもっと面白かったんじゃないかと思います。

  • アニメで続きが気になり購入

    でもアニメ一期見終わるまでは読まない方がいいと思う。 もともと壮大で面白いファンタジーと評判だったので、いつかまとまった時間ができたら購入して読もうと思っていた作品だったので、購入にためらいがなかったです。 ただアニメは改変はあるものの丁寧に作られていて、アニメのタイトルがシリーズ二巻のほうを採用されているから気づく人がいるかもしれませんが、 シリーズ2巻は1巻と同じ時間軸のことを別の人物視点で描かれた話です。 アニメはこの1巻と2巻、あと補足となる同時間の外伝をまとめたものとなっているみたいです。なので、1巻をさっさと読んでしまうとアニメのネタバレをくらう形になります。 どうせならアニメで、音楽や映像、声優の演技を堪能した方が満足感ありそうです。 私は壮大なファンタジーという評判と思い込みで読んでいたために最後の展開で驚き、「松本清張賞」とはこういうわけだったかと納得しました。 ある種の平安時代劇ぽいドラマが描かれていますが、作者さんが別のところで夢枕獏さんの「陰陽師」の影響を受けているという話をしているので、そこも納得です。 価値観や仕掛けにこの一巻が1番「陰陽師」ぽさを感じましたから、納得の影響です。 だからこそかもしれませんが、現代的な価値観で読むと納得できない人もいるだろうなとは思います。 また最後の仕掛けというか、シリーズ通してこの作者さんが多用している技というかジャンルというかが、そもそもアンフェアとか言われるものなので、そこも本格ミステリ好きにはすすめられないかもしれません。 年取ったりすると、色々なジャンルやトリックあってもいいよねとなってくるとは思いますが。 まあ私も本格ミステリと思って手を出していたらぶちギレてたかもしれませんが。ファンタジーと思ってたらミステリー要素もあったという感じです。 最後の展開もですが、うまく複合要素を絡めているからですが、 パーツやファンタジーとミステリーを絡めただけでいうなら、コバルト文庫やホワイトティーンズなど少女小説にもあり、過去に出た小説と比べ、圧倒的というほどではなく、そこは小説のうまく目にとまるか売れるかは運次第な要素もあります。 この作品使われたパーツというよりは、時代小説、推理小説、ファンタジー、人物劇という要素を複合しており、 その使い方、まとめ方が絶妙でそこもまとめての評価でしょう。 ただのファンタジーと思いこんでいたら裏切られ、ただのミステリーかと思えば見落としをします。 ただの平安時代劇ではありえないことも、人が烏に変化する異世界の歴史であり、 徐々にシリーズで明かされる設定をしっていくと納得できていきます。 読み手の思いこみを作り、利用するのが巧い作品です。 そのあたりが「松本清張賞」というのがピッタリな評価なんだろうなと感じました。 読むと続きが気になり、シリーズに手を出す良作シリーズではあります。つい徹夜して読みました。

  • イメージと違う結末

    宮殿物が好きでよく読むが、この本はただの宮殿のきらびやかな話ではなかった。 後半からガラリとミステリー色が強くなり、こう来るか……と。 所々わかりづらいところもあったが、次巻とアニメでより深く知れるかなと期待。

  • 面白かったです!

    アニメで知って電子版買いました。 アニメと異なる部分も楽しく読めたし、アニメで分からなかった事も「なるほど」と補完することができて満足です!

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