日本の文学賞

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往古来今

泉鏡花文学賞

往古来今

磯崎憲一郎

過去と現在、遠い場所と身近な記憶が重なり合う短篇集。静かな文体のなかで、人物の行動や風景が少しずつ時間の層をずらし、読者に歴史と現在が同時に立ち上がる感覚を残す。

時間歴史記憶

作品情報

往く古と来る今が、静かな物語のなかで重なり合う。

文藝春秋の単行本として刊行。出版社公式ページで ISBN を確認し、ISBN-10 と ASIN は紙書籍の規則で相互補完した。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2013-05-10
ページ数
189ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163821306
ISBN-10
4163821309
価格
1540 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

綿々と続く時間の流れのなかで人は何を感じ、受け入れ、進むべき道を選ぶのか――「過去」と「いま」が交錯する比類なき五つの物語。 自分のなかの「小説の力」を信じて新境地に挑んだ、芥川賞作家の意欲作!

レビュー

  • 虚実の溶け込み

    実体験エッセイ風の私小説かと思っていると次第に虚実が溶け合っていく。そのことに気づいてからは解説の通り小説を読んでいる実感が楽しめる作品だ。ただ、なんだろう。そう気づいてから虚の深まりを期待していると、あわいでとどまったままそれ以上の虚実の境目の溶け合いがすすまない。ある特定のレベルで踏みとどまっているのは、作者の見識であり意図するところなのだろうけれど、私には物足りない感じがした。あと日本の現代作家にしてはサラリーマン経験が活かされていることと動植物が多く登場するのはユニークだと思ったが、動植物の種数が多い割に不正確なのが気になった。これもわざと間違えることによる「虚」なのだろうか??

  • 実験的意欲作

    前作の「赤の他人の瓜二つ」ではチョコレートを軸として、時空を飛びますが、 今作では軸が無くフラフラと場面が変わります。それが不思議と心地よいです。 オチは弱いですが、前作が無理にがっちり落としたのよりは良いと思います。 あとがきで近作を、"ラバーソウル"なんかに例えていましたが、 "サージェント ペパ-ズ"が描かれる日を楽しみにしています。 (電車道は"サージェント ペパ-ズ"では無かったです。)

  • 分かりにくい

    分かりにくくて、読むのに疲れました。何か感じるところはあるのですが。

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