日本の文学賞

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磯﨑 憲一郎

いそざき けんいちろう

Isozaki Kenichiro

ペンネーム: 磯﨑 憲一郎本名をそのまま使用するペンネーム

プロフィール

性別
男性
生誕
1965-02-28 (千葉県我孫子市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
千葉県我孫子市(出生) → 東京都世田谷区(在住)

経歴

職業
小説家, 大学教授, 元企業広報部長, 会社員
活動期間
2007年〜
所属
三井物産, 東京工業大学大学院社会理工学研究科
所属団体
文藝賞選考委員(2018年 - ), 東京工業大学 教授
影響を受けた人物
ガブリエル・ガルシア=マルケス, フランツ・カフカ, ローベルト・ムージル, ホルヘ・ルイス・ボルヘス, 北杜夫, 小島信夫, 保坂和志
ノミネート
『眼と太陽』(第139回芥川賞候補)

学歴

早稲田大学
商学部 / 商学
学位: 学士
国: 日本
大学時代は体育会ボート部に在籍

受賞歴

文藝賞
2007
対象作品: 肝心の子供
主催: 文藝賞選考委員会
結果: 受賞
芥川龍之介賞
2009
対象作品: 終の住処
主催: 芥川賞選考委員会
結果: 受賞
ドゥマゴ文学賞
2011
対象作品: 赤の他人の瓜二つ
主催: ドゥマゴ文学賞選考委員会
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
2013
対象作品: 往古来今
主催: 泉鏡花文学賞選考委員会
結果: 受賞
谷崎潤一郎賞
2020
対象作品: 日本蒙昧前史
主催: 谷崎潤一郎賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 受賞作: 終の住処

    結婚後の長い時間を、夫婦の距離、家、記憶の変化を通して描く中篇小説。日常の出来事を抑制した筆致で積み重ね、人生の居場所がどこにあるのかを静かに問う。

    『終の住処』は、磯崎憲一郎による受賞作として、題材の奥にある人の記憶と関係を見つめる作品である。

    142ページ
    夫婦記憶住まい
  1. 『赤の他人の瓜二つ』は、磯崎憲一郎による小説。偶然の一致や他者との類似を手がかりに、自己と世界の境界を揺らす小説。現実の輪郭が少しずつずれていく感覚を描く。

    赤の他人の瓜二つは、偶然を軸に作品世界を立ち上げる。

    167ページ
    偶然自己他者現実の揺らぎ
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 往古来今

    過去と現在、遠い場所と身近な記憶が重なり合う短篇集。静かな文体のなかで、人物の行動や風景が少しずつ時間の層をずらし、読者に歴史と現在が同時に立ち上がる感覚を残す。

    往く古と来る今が、静かな物語のなかで重なり合う。

    189ページ
    時間歴史記憶
谷崎潤一郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 日本蒙昧前史

    日本蒙昧前史は、磯崎憲一郎による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。

    日本蒙昧前史は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

    232ページ
    文学人生記憶

作品

代表作

肝心の子供

2007年 中編小説

ブッダとその息子、孫の三世代を描いた中編。家族や記憶、宗教的主題を扱う作品。

家族記憶宗教

眼と太陽

2008年 短編/中編

短編や中編を収めた作品。個人の視覚や認識を巡る物語を含む。

視覚認識現実と虚構

世紀の発見

2009年 小説

個人と時代をめぐる物語を収めた小説集的な作品。

時代発見歴史

終の住処

2009年 中編小説

孤独や死、居場所をめぐる物語。第141回芥川龍之介賞受賞作。

孤独居場所

赤の他人の瓜二つ

2011年 小説

類似や他者性、アイデンティティを扱った小説。ドゥマゴ文学賞受賞作。

アイデンティティ他者類似

往古来今

2013年 短編集

過去と現在を往還する短編を収めた作品。泉鏡花文学賞受賞。

歴史記憶時間

電車道

2015年 小説

都市生活や移動をモチーフにした短長編を含む作品。

都市移動日常

鳥獣戯画

2017年 小説

伝統的なモチーフを現代に重ねる実験的な小説。

伝統寓話文化

日本蒙昧前史

2020年 長編小説

日本の近現代史や文化を独自の視点で描いた長編。谷崎潤一郎賞受賞作。

歴史文化ナショナリズム

日本蒙昧前史 第二部

2024年 長編小説

2020年刊行作の続編となる長編。

歴史継承

全著作

  • 肝心の子供(河出書房新社、2007年)
  • 眼と太陽(河出書房新社、2008年)
  • 世紀の発見(河出書房新社、2009年)
  • 終の住処(新潮社、2009年)
  • 赤の他人の瓜二つ(講談社、2011年)
  • 往古来今(文藝春秋、2013年)
  • 電車道(新潮社、2015年)
  • 鳥獣戯画(講談社、2017年)
  • 日本蒙昧前史(文藝春秋、2020年)
  • 日本蒙昧前史 第二部(文藝春秋、2024年)

作風・主題

文体
幻想的リアリズムと現実的描写の併存言語による身体性の描出精緻で技巧的な文体
頻出モチーフ
家族の連鎖記憶と歴史二重・瓜二つと他者性日常と異界の交錯

評価・遺産

企業勤務を経て世に出た作家で、芥川賞ほか複数の文学賞を受賞。現代日本文学において、神話的・歴史的主題と日常描写を織り交ぜる作風で注目される。後に大学教員としても活動し、文藝賞選考委員を務めるなど文壇への影響も大きい。

引用

  • 素晴らしい身体性を持ったボルヘス
    出典: 保坂和志(文藝賞審査) (2007年)

豆知識

  • 三井物産に勤務しながら執筆を開始した
  • 大学時代は体育会ボート部に在籍していた
  • 2014年に三井物産広報部長に昇格、2015年に退社
  • 2015年10月より東京工業大学大学院社会理工学研究科教授に就任
  • 2018年から文藝賞の選考委員を務めている