作品情報
見過ごした汚れが、静かに手元へ戻ってくる。
文藝春秋の単行本。ささやかな選択が取り返しのつかない気配へ変わる瞬間を切り取る5篇を収録する。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2020-09-26
- ページ数
- 240ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.6 x 1.9 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784163912608
- ISBN-10
- 4163912606
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
第164回直木賞候補作 平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。 元不倫相手を見返したい料理研究家……始まりは、ささやかな秘密。 気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、 見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。 取り扱い注意! 研ぎ澄まされたミステリ5篇からなる、傑作独立短編集。
レビュー
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一気に読んじゃいました。
ショートショートで読みやすさもありましたが…ストーリーが面白いので、一気に読みました。 某テレビ局のアナウンサーが面白いと番組でお話されていたので購入しました。
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面白いと思います。
短編集なので、読みやすく一気に読み終えた。
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しんどい
読んでてしんどくなりました。 シリアスが好きな方はぜひ。
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さすが芹沢央と思わせる高質のミステリー集
さすが芹沢央、5編の短編すべてが質の高いミステリーである。普通の市井の人間がちょっとしたことで 出会うトラブル、だがそれへの対応をほんのちょっと間違っただけで陥る真っ暗闇。どれも面白いが、 私は読者の分かり易さと、プロットの巧さから、「埋め合わせ」という作品が一番好きだ。学校の若手 教師が自分の迂闊さでプールの水を出しっぱなしにする。何とかこれを糊塗しようと図る彼は、どこか 学校内の水道が出しっぱなしになっているというストーリーを作ろうと図り、たまたま出会った同僚教師の 助けを借りようとするが---。この同僚教師の曲者ぶりがいい。この結末は秀逸だ。最後の作篇で ある「ミモザ」は読者をまるで映画を観ているようなハラハラドキドキ感に連れ込んでくれる。ちょっとした 成功を収めてきた料理研究家の女性。ある日、昔の不倫相手の男性と出会う。ひたすらかっこよく 尊敬すべき男性であった彼から言われたことは。そしてこの男に付きまとわれる恐怖。この作品、 落ちにもう一工夫してくれれば最高だったんだが。
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ある意味連続殺人より怖い
全体的にほの暗い。 日常的な状況が多いため、ちょっと怖い背筋にゾクッと来るじわじわ感が楽しめます。 全体的に後味は悪いです。ショートストーリーなのでちょっとした時間に読めて良かったです
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私も汚れた手を拭いてしまいたい
5つの短篇が収録されており、どの物語も読みやすく且つ引き込まれる。短篇を通してタイトルの意味がさらに補完される作品であるように感じた。 私個人としては2作品目が好みである且つ私自身も主人公と似たような思考回路、行動をとってしまうのではないかとすごくリアルにイメージすることができた。 汚れた手をそこで拭かない、洗うではなく拭うという言葉を用いていることが一段と秀逸に感じる
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身近にある閉塞感
どの話も追い詰められた感じがひしひしと伝わってくる 殺人鬼に追いかけられている訳でもないのに、読んでいて不安と緊張感で心臓がドキドキした 短編なのでもっとこの話を読みたい、読み足りないという気持ちと、もう早く終わらせてくれ、許してくれという気持ち両方が味わえる 年老いた母親からのLINEや、オッサンから見た女性への偏見がやけにリアルで こういう何気ないリアリティが、主人公達に起こった悲劇が自分の身にも起きるかもしれないと思わせてくる この作者は人間の心の機敏を書くのが上手いし、現代日本が舞台の話で突拍子のないことはしないので、人間ドラマや恋愛物を書いても上手そう
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にんげんのこわさ
大きな事件が起こる訳では無い 心霊の類が出てくるわけでも無い。 なのにじわじわ 結局のとこいちばん怖いのって日常の中にあるにんげんの心だ
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