日本の文学賞

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白鷺立つ

松本清張賞

白鷺立つ

住田祐

江戸後期の比叡山延暦寺を舞台に、「失敗すれば死」とされる千日回峰行という過酷な修行に挑む二人の僧侶の物語。帝の血を引く秘密を抱えた師・恃照と弟子・戒閻は、同じ出生の秘密を共有しながらも手を取り合うことなく激しく相克し合う。圧倒的な資料調査に基づく寺院描写と、承認欲求や憎悪といった生々しい人間感情を修行の場に重ね合わせた本格歴史エンターテインメント小説。

千日回峰行比叡山延暦寺師弟関係江戸時代仏教歴史小説人間の業出生の秘密

作品情報

死か、名を残すか。命懸けの修行に挑む僧侶たちの、業火のような人間ドラマ。

第32回松本清張賞受賞作。比叡山延暦寺に伝わる命懸けの荒行「千日回峰行」に挑む師弟の壮絶な物語。応募総数605編の中から選ばれ、受賞後は第174回直木三十五賞候補にもなった話題作。著者は1983年兵庫県生まれの会社員で、10年以上の歴史小説執筆経験を持つデビュー作家。

レビュー要約

  • 仏教用語を含みながら読みやすい文章、修行描写の迫力とサスペンス要素、師弟の心理描写の深さが絶賛されている。デビュー作とは思えない完成度という声が多く、高い評価傾向。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2025-09-10
ページ数
304ページ
言語
日本語
サイズ
13.9 x 2.3 x 19.4 cm
ISBN-13
9784163920146
ISBN-10
4163920145
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/歴史・時代小説/19世紀

第174回直木賞候補、第32回松本清張賞受賞、異形の本格歴史小説。 玉照院の師弟は〝やんごとなき秘密〟を抱えていた―― 天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。 歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。

レビュー

  • 今後注目の作家

    最後までワクワクしながら読むことが出来ました。次回作も楽しみにしております。

  • 興奮の中で

    友人の薦めで手にとりました。体調不良にも関わらず一気に読みました。このような結末が待っているとは思いもしませんでした。 化他行、有り難いことです。お釈迦様の時代から脈々と現代でも、命がけで他人の救いを祈ってくださる方がおられることを思いださせてもらえました。

  • 壮絶の極み_千日回峰行

    帝の秘められた血筋を持つ者がさほど京都から離れていない叡山でひっそりと存在を隠して生きねばならぬという運命。そんな運命を持つものが叡山で出会ってしまう。 想像もできない彼らの気持ちを推しはかりながら、千日回峰行の過酷さを味わいながら、一気に読んでしまいました。 最後はホロリとさせられました。

  • 比叡山の僧侶を主人公にした濃密な人間ドラマ

    千日回峰への興味から購入しましたが、予想を超えた濃密な人間ドラマが描かれており、ぐんぐん引き込まれてあっという間に読了しました。最後もいい終わり方でよかったです。映画化されたらいいなぁと思います。

  • 天皇の子孫が坊さんになるとは。

    読むのが 困難

  • 自信を持ってお勧めできます。

    素晴らしい。著者の情報収集力、語彙の選び方、ストーリー展開、どれもよく考え抜かれた作品でした。

  • 信仰に泥を塗る作品

    読了後、正直に言って作者は千日回峰行を愚弄していると感じ涙が止まらなかった。作者は千日回峰行をどのぐらい調べて書いたのか。書いていいこと書いてはいけないことの分別さえないまま、現在も続く修行を修行とは思わず、そこに信仰がある事を全く無視してただエンターテイメントとして書いているようにしか思えない。 出版社の特集で作者が本の舞台である修行場に赴いたのは作品を書き上げた後だと書かれていました。至極残念。何を信念に書き上げたのか…。一信者として悲しさと怒りでいっぱいです。

  • 荒行

    比叡山の千日廻峰行者の本、比叡山延暦寺の観光案内は、予備知識として、読んでおくと理解度が速い。

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