作品情報
何を信じればよいのか見失った時代に、若者たちは傷つきながら自分の生を選び取ろうとする。
『されどわれらが日々――』は柴田翔の代表作で、文春文庫で復刊されている。山村工作隊の解体後に漂う思想的空白を背景に、青年たちの恋愛、友情、挫折を描き、戦後日本の学生世代が抱えた不安を小説化した。
レビュー要約
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時代の空気を背負った青春文学として読まれ続けている。政治的理想の崩れと私的な愛の揺らぎを重ねる構成に、当時を知らない読者も時代の熱と空虚を感じ取れる。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2007-11-09
- ページ数
- 272ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784167102050
- ISBN-10
- 4167102056
- 価格
- 781 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
何一つ確かなもののない時代を懸命に生きようとした二人の男女を描き、60年代~70年代にヒットした青春文学の大ベストセラー
レビュー
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ロクタル管の話
書名は「されど我らが日々」であるが、同時に収録されている「ロクタル管の話」だけでも充分に読む価値がある 庄司薫「赤頭巾ちゃんに気をつけて」と同様に、日本が戦後置かれた不全状況を、若く繊細な高校生に仮託して、一縷の希望を描き出すものである 両作の作品としての人気は天と地ほども違うが、サリンジャーから引き写しの人格をエリート高校生に載せた「赤頭巾」の主人公よりも、高級真空管の美を追求する「ロクタル管」のオタク主人公に、より好感を持つ人が今の時代では多数派なのではないかと思う
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コスパは良し
50年前に読んで、懐かしいので古本で購入しましたが、色あせた感じがあるものの、コスパはよかったかなと。
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めんどくさい人々
大昔に何度も読み返し、その度に感激したものだ。ところが今回読み直して驚いた。なんの感激もない。それどころか、なにこれ? めんどくさー。最後まで読み切ったが、ただ疲れてしまった。 感激はなかったが笑いはあった。 ① 一つはBGという名詞が出てきた時だ。あの頃女性事務職員をビジネスガール、BGと呼んでいたなぁ。しかしこれはいわゆる“商売女”を意味することが後からわかり、ある日突然OL、オフィスレディーに一斉に変わったよな。この本が出版された1964年は東京オリンピックの年、そして東海道新幹線が開通した年。戦後19年、高度経済成長へ爆進し始める、そんな転換期だった。だからなんでも簡単に転換できた。ただしこの本の登場人物は、それが出来ない真面目で不器用でしかもエリート意識高い系だから、めんどくさい。 ② 二つは、「私たちの世代は、きっと老いやすい世代なのだー」というセリフ。途端に反感と嘲笑が沸いた。なに綺麗事言ってるんだ、ちゃっかりプレイボーイやっておきながら、なにを韜晦するのか、カッコつけるなよ…まぁそんな気分か。大昔には感じなかった知的エリートの傲慢を、今はビシビシ感じる、そしていちいち感激していた自分を笑ってしまった。あの頃の自分もきっと彼らを真似してカッコつけようと懸命で、登場人物はそのモデルの一つだったのだ。こんなふうにカッコつけなきゃ。 でも最先端の流行りも、すぐダサくなる。それどころか逆に犯罪者、裏切り者扱いされる。それが怖くて、傍観者になる。歴史の重大な一場面に自分から退場する気分で。しかし傍観者には、疲れやすく老いやすい罰が与えられる。
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読んでほしい一冊
若い頃読んだ大好きな本の一つです。2011年の地震の際に濡れて処分しましたが、再度読み返したくオーダーしました。読み返しできてまた感動しました。若い人に読んでほしい一冊です
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自殺する勇気がなければ
懐かしく読みましたが、やはり登場人物の考え方が古い(笑)。若い世代には、理解できないかもしれませんが、とはいえ高校生くらいの方にぜひ読んでもらいたい本だと思います。
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思い出の本です
大学生の時に読んで感銘を受けた本です。大昔の事になりましたが再び読んでみたくなり 探して見つけて即購入しました。
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返金対応
恐ろしいほどのホコリで匂うくらいの古本だったので説明と違う事を言ったら返金の即対応してくれました。
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ヒット作だが、如何せん古い
柴田翔の新作長編「地蔵千年、花百年」を読み、古い作品も読み直してみました。『されどわれらが日々』はやはり時代や登場人物の感受性に古さを感じます。昔の人ってこんなだったかな、と。自分も結構昔の人だけど、思ってしまいました。時代の思潮を打ち破るものが感じられません。漱石の方がよっぽど新しい。ただし新作は良かったです。
関連する文学賞
- 芥川龍之介賞 第51回(1964年) ・受賞