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聖少女 (文春文庫 121-2)

直木三十五賞

聖少女 (文春文庫 121-2)

三好徹

奔放な若者たちの無垢と空虚を鮮やかに描いた表題作を収める短編集。犯罪小説や社会派小説にも通じる冷えた観察が、時代の空気を映している。

青春空虚社会短編

作品情報

聖少女は、奔放な若者たちの無垢と空虚を鮮やかに描いた表題作を収める短編集。

聖少女は三好徹による短編集。奔放な若者たちの無垢と空虚を鮮やかに描いた表題作を収める短編集。犯罪小説や社会派小説にも通じる冷えた観察が、時代の空気を映している。 受賞対象としての中心は、題材を支える表現の確かさと、同時代の文学・芸術のなかで示した独自性にある。

レビュー要約

  • 作品の評価は、受賞歴と後年の言及を通じて、題材の強さと表現の持続力に向けられている。読み手には時代背景を踏まえて味わう作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
1976-05-25
ページ数
253ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784167121020
ISBN-10
4167121026
価格
282 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

無道徳だが、爽快な奔放さと埋められぬ空しさとをもつ少年少女を生き生きと捉えた直木賞受賞作「聖少女」のほか、「背後の影」「汚れた天使」など四篇を収録。(荻久保泰幸)

レビュー

  • 聖女か悪女か…? 人間の非業を描く四篇

    表題作は、昭和42年下期の直木賞受賞作。 殺人を犯した少年を担当することになった家裁調査官の"私"は、ある少女が事件の鍵を握っていると睨む。 非行少女のレッテルを貼られたまま逝った、自分の娘の影を彼女に見た私は、逃げるようにハワイ旅行に発った彼女の後を追わずにはおれない。 果たして彼女は悪女なのか、聖女なのか。。? 90頁ほどの短編で、慌ただしく終わってしまうが、もう少しじっくりと描いても良かったのではなかろうか。 「背後の影」は、予兆もなく姿を消した知己の女性を追う、新聞記者の奮闘。 やがて暴かれる、彼女の悲しき宿命とは、、。 「汚れた天使」の主人公も新聞記者。 "外人バー"の女に溺れた同僚の目を覚まさせるべく、奔走する。 この女も悪女なのか、はたまた。。? 「鋳匠」は、寺の住職とその寺の鐘を造った鋳師という、ユニークな人物設定。 読み進めると、思わぬホラー調の展開に戦慄する。 人間の性を悲しく炙り出す、短編集。

  • 推理好きにはオススメです

    最後の短編「鋳匠」は、特にオススメします。なかなか面白い推理小説です。

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