日本の文学賞

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三好 徹

みよし とおる

Miyoshi Tetsu

別名: 河上 雄三
ペンネーム: 石心子囲碁関連記事や観戦記で使用, 三好 漠初期の文学応募・一部作品で使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1931-01-07 (東京都)
死没
2021-04-03 (東京都) 90歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都(生誕地) → 東村山市(結核療養所入院期)

経歴

職業
小説家, ジャーナリスト, 作家
活動期間
1950年〜2021年
所属
読売新聞社, 日本ペンクラブ(理事), 日本推理作家協会(理事長)
所属団体
日本ペンクラブ, 日本推理作家協会
影響を受けた人物
フランツ・カフカ, アルベール・カミュ, ジャン=ポール・サルトル, ダシール・ハメット, エラリー・クイーン

学歴

横浜国立大学
経済学部 / 経済学科
期間: 〜1950
卒業年: 1950
国: 日本
横浜高等商業学校在学中に横浜国立大学経済学部へ改組・進学し卒業。

受賞歴

文學界新人賞 次席
1959
対象作品: 遠い声
主催: 文學界
結果: 次席
日本推理作家協会賞
1966
対象作品: 風塵地帯
主催: 日本推理作家協会
結果: 受賞
直木三十五賞(直木賞)
1967
対象作品: 聖少女
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
大倉喜七郎賞
2006
対象作品: 囲碁界への貢献
主催: 大倉喜七郎賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 聖少女

    奔放な若者たちの無垢と空虚を鮮やかに描いた表題作を収める短編集。犯罪小説や社会派小説にも通じる冷えた観察が、時代の空気を映している。

    聖少女は、奔放な若者たちの無垢と空虚を鮮やかに描いた表題作を収める短編集。

    253ページ
    青春空虚社会短編
  1. 受賞作: 風塵地帯

    事件と社会の荒れた空気を重ねながら、時代の緊張を描くミステリー。謎解きだけでなく、報道や政治に近い視線が作品の厚みになっている。

    風塵地帯は、社会派ミステリーを軸に三好徹の視線が凝縮された受賞作である。

    社会派ミステリー事件時代の緊張

作品

代表作

光と影

1960年 推理小説

長編推理小説。新聞記者を主人公とするリアリスティックな作風で作家デビューを飾った作品。

犯罪新聞記者人間心理

風塵地帯

1966年 スパイ小説

インドネシアの9月30日事件を背景に、国際諜報戦に巻き込まれる新聞記者の視点で描いたスパイ小説。

諜報国際政治冷戦

聖少女

1968年 歴史小説/推理小説

直木賞受賞作。ミステリ的要素と文学性を兼ね備えた作品。

歴史ミステリ人物描写

チェ・ゲバラ伝

1971年 伝記/近現代史

チェ・ゲバラの伝記。ロングセラーとなった近現代史的作品。

伝記革命近現代史

興亡と夢 戦火の昭和史

1986年 歴史小説/連載

二・二六事件から終戦までの昭和史を扱った連載大作。政治史と人物評伝を織り交ぜた長編。

昭和史政治史伝記

天使シリーズ(短編群)

1968年 推理短編

1968年発表の「迷子の天使」から始まる短編群。新聞記者を主人公とした一人称の硬派な短編が多数収録されるシリーズ。

短編ハードボイルド新聞記者

全著作

  • 大学の裏窓
  • 光と影
  • 死んだ時代
  • 炎の街
  • 海の沈黙
  • 大いなる弔鐘
  • 乾いた季節
  • 美の復讐 狩野洛山真贋事件
  • 別れに愛を
  • 風は故郷に向う
  • ナポレオンの遺髪
  • 虹の廃墟
  • モノをいう実力
  • 黎明の時
  • 風に消えた男
  • 野望の猟犬
  • 風塵地帯
  • 夜の仮面
  • 柔肌の罠 国際スパイ小説作品集
  • 風葬戦線
  • 閃光の遺産
  • 円形の賭け
  • 賭ける
  • 聖少女
  • 帰らざる夜
  • 雀鬼
  • 異国の空の下で
  • 地下の傷痕
  • 火の影
  • 禁じられた華壇
  • 竜馬暗殺異聞
  • 天使の葬列
  • 生けるものは銀
  • 天使の裁き
  • 虚傑伝
  • 千金の夢
  • 遥かなる男
  • 迷路の空
  • 男が賭けるとき
  • 自由の死
  • チェ・ゲバラ伝
  • 小説ラストボロフ事件
  • 追跡(全6巻)
  • 汚れた海
  • 闇の中の仮面
  • 天使が消えた
  • 傲骨の人
  • 私説・沖田総司
  • 日本の赤い星 人物日本共産党史
  • 外套と短剣
  • 野望の果実
  • 消えた蜜月
  • 帰ってきた鬼女 殺人民話集
  • 暗号名は砂漠の鷹
  • 女役座一代 戦後人物誌 北村サヨ伝
  • 六月は真紅の薔薇 小説沖田総司
  • 五人の棋士
  • 源三郎武辺帖
  • 暗殺秘録
  • 海と弾痕

翻案

  • 『六月は真紅の薔薇』 - テレビドラマ化企画(中止)および代替制作『俺たちは天使だ!』

作家による翻訳

  • チェ・ゲバラ『革命戦争の日日』(翻訳・解説)
  • ボブ・ホープ/ドゥエイン・ネトランド『ボブ・ホープのフェアウエー回想録』(翻訳)

作風・主題

文体
ハードボイルド調の一人称視点とリアリスティックな描写ジャーナリズム的取材に基づく事実性重視の作風大衆娯楽性と文学性を兼ね備える文体
頻出モチーフ
新聞記者諜報と国際政治戦後史と人物評伝裏社会・犯罪

健康

  • 肺結核
    1952-1955
    数年にわたる療養入院を経験し、その間に読書や執筆に傾倒して作家活動に影響を与えた。
  • 誤嚥性肺炎
    2021
    2021年の死因。

評価・遺産

記者経験を下地にした推理小説や国際スパイ小説、近現代史を主題とする歴史小説を幅広く手掛けた作家。直木賞や日本推理作家協会賞などを受賞し、日本のスパイ小説・大衆ミステリの先駆者の一人と評価される。囲碁界への貢献もあり、文化面・ジャーナリズム面での影響が大きい。

関連学会

  • 日本ペンクラブ
  • 日本推理作家協会

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵・典拠)
  • 読売新聞社アーカイブ(旧勤務先資料)

大衆文化への影響

  • 『俺たちは天使だ!』 - 直木賞受賞作『六月は真紅の薔薇』のテレビ化企画に関連して生まれた派生作品

引用

  • 小説は花も実もある嘘八百だ。いい小説は同時に大衆娯楽作品でもなければならない。
    出典: 『決断の時』連載に伴う予告インタビュー(朝日新聞、1977) (1977年)
  • 国民の『声なき声』をここに紹介する。
    出典: 読売新聞の読者投書特集(安保闘争期、1960) (1960年)

豆知識

  • 本名は河上雄三。
  • 若い頃に肺結核で長期療養した経験があり、その間にカフカやカミュを読んで影響を受けた。
  • 囲碁の腕前が高く、1971年に文壇本因坊となった。
  • 読売新聞社出身で、ジャーナリストとしての経験を小説に多く活かした。