日本の文学賞

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あるキング

サムライジャパン野球文学賞

あるキング

伊坂幸太郎

天才打者として生まれた山田王求の生涯を、野球神話のような語り口で描く長編小説。勝負、偶然、家族の期待が重なり、ひとりの選手が「王」と呼ばれるまでの軌跡が寓話的に進む。

野球小説天才打者寓話家族勝負

作品情報

野球場に現れたひとりの天才を、伊坂幸太郎らしい寓話性で描く。

地方球団と野球一家を背景に、山田王求という規格外の打者の誕生から活躍までを追う。現実の野球小説でありながら、運命や偶然の連鎖を強く意識させる構成が特徴。

書籍情報

出版社
徳間書店
発売日
2009-08-26
ページ数
221ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784198627799
ISBN-10
4198627797
価格
1200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。 山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!! ベストセラー作家・伊坂幸太郎さんの最新刊は、いままでの伊坂作品とはひと味もふた味も違う! 『ゴールデンスランバー』や『週末のフール』のようなテイストとは違いますが、ひとりの天才が生みだされていく過程、主人公を取り巻く周囲の人々の困惑と畏れ――読み進めていくうちにどんどん引き込まれていきます。「他の人にこういう小説を書かれたら悔しい」「こういう作品を読みたかった」と伊坂さんご自身がおっしゃるくらい、思いをこめた作品です。新しい伊坂ワールドをお楽しみください!(by編集担当)

レビュー

  • 楽しく読めました。

    巨人の星チックなストーリーが読んでいる私に 違和感なくしみ込んできました。 . できれば、もっと長く読みたかったかな。 伏線であろうものを、回収せず、想像に任せて いるあたりが、作者の意図なのかもしれないが、 上下巻あたりにして、細かく拾ってくれたらって 思います。 続編って出ないかなぁ・・・。

  • これはこれで…

    現実と非現実と、それと何かが創生されるような気高さを感じました。作者が書きたいように書いた、なるほど。

  • 演劇のような小説

    野球の天才、王求少年の生涯学習を中心としたストーリー。 「マクベス」に似た展開があったり、ところどころで他の人には見えていない(?)魔女が出てきたり、劇のような演出が面白かった。←伝わらない。笑 リアルとファンタジーの間のような物語という印象です。

  • Fair is foul, Foul is fair

    いつも伊坂作品のタイトルがお話の内容を絶妙に上手く表現しているなと感心します。「あるキング」は、野球好きな両親の下に生まれた野球の天才少年、王求と、彼を取り巻く人々のあれやこれやのお話ですが、繰り返し出てくる「Fair is foul、Foul is fair」の言葉があれこれのエピソードに投影されて、立場をかえれば正邪が逆転する視点もありなのだと洗脳?されます。 これはありだよね⁈ いや それはないでしょう⁈ 逆説を愉しみたい人にお奨めの一冊です

  • 気持ちに余裕のある時に

    読書録「あるキング」4 著者 伊坂幸太郎 出版 徳間書店 p9より引用 “ さて、そのような仙醍キングスであるか ら、仙醍市に住むからといって、誰もが仙醍 キングスのファンとはならない。むしろ地元 の汚点、と憎んでいる者も少なくなかっ た。が、それでもファンはいる。地味な昆虫 や味の薄い香辛料にも、どんなものにもファ ンはいるものなのだ。” 目次より抜粋引用 “〇歳 三歳 十歳 十二歳 十三歳” 一人の天才の生涯を描いた、現代ファンタ ジー長編小説。同社刊行作加筆修正文庫版。 地方の万年Bクラスプロ野球球団に、その チームにはもったいない程の能力を持つ選手 が在籍していた。 しかしその選手は、周囲の考えなど意に介さ ず、監督時代も含めた全ての野球人生を、そ の球団に捧げた。そんな彼の、野球人生の締 めくくりの試合に…。 上記の引用は、万年Bクラス球団について の一文。 蓼食う虫も好き好き、といったところでしょ うか?あまり理解出来なくとも、人の物事の 好みには、口を出すのはマナー違反なのかも しれません。 シェイクスピアの「マクベス」への言及や 引用が、作中によく見られるので、「マクベ ス」読後である人ほど、楽しみが深まる作品 でしょう。 周囲を超越して野球に生きる主人公・山田 王求の生き様が、読むと複雑な気持ちを抱く 人を生むかも知れません。出来る人間の隣に いるという事に、辛さを感じることもあるで しょうから。 あまりハッピーな気分で読み進めるタイプ の作品ではないので、気持ちに余裕があるよ うな時の方が、読み易いのではないかと思わ れます。 ーーーーー

  • どっち派かによる…?

    伊坂作品でも、「魔王」「モダンタイムス」「マリアビートル」あたりが好きな僕は、楽しく読めました。 「死神の精度」「チルドレン」「陽気なギャング…」あたりが好きな方は、そんなに楽しめないかもしれません。 僕はそんな風に思いました。

  • すぐ読める。薄い本だけに,数時間で読めてしまうのは寂しい

    すぐ読める。薄い本だけに,数時間で読めてしまうのは寂しい。 【以下,ネタバレ含みます注意】 今作は野球ファンでないと読むこと自体がきついのではないかと心配。 野球ファンであっても,「ちょっとなぁ・・・」と思ってしまう。 プロ野球ファンは,タイガースとかイーグルスを想像しながら読むのがよいかと。 読んでてピークなのは,出産までかなぁ。王求が出てきてからは,かなりダレる。 グロさを期待して読むにしても,物足りなさはあり。 おそらく誰かも書いているだろうけれど,著者の作品では「残念」というところ。 工夫は見られるんだけれど,今後,他作品ににつなげるのも無理があるか。 目次で内容が読めてしまうのは,かなり残念。目次不要では?

  • ドラマ化

    エンターテインメントとしては面白いので、世にも奇妙な〇〇などでドラマ化すると良いなとは感じた。ただ伊坂作品としてはひねりが無くて少し物足りないか。マクベスを絡めたのは良かったが、広がらなかった印象。

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