作品情報
入れ子の人形の奥へ進むほど、事件は人間の根源的な愛憎に近づいていく。
『マトリョーシカ・ブラッド』は、現場に残されたマトリョーシカを手がかりに、事件の内側へ潜っていく犯罪小説である。外側の人形を外すように真相の層を開いていく構成が、血と記憶と家族の問題を浮かび上がらせる。暗い題材を扱いながら、単なる猟奇性に留まらない情念の物語として読ませる。
レビュー要約
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濃い描写と不穏な事件性に圧倒される一方で、謎解きの筋道や伏線の回収を評価する反応がある。重さのある物語だが、最後に見えてくる感情の核が読後感を支えている。
書籍情報
- 出版社
- 徳間書店
- 発売日
- 2018-07-21
- ページ数
- 432ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 2.8 x 19.3 cm
- ISBN-13
- 9784198646530
- ISBN-10
- 4198646538
- 価格
- 1980 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
“横山秀夫「64」を思わせる骨太な小説" ーー三省堂書店神保町本店 母袋幸代さん 江戸川乱歩賞・大藪春彦賞受賞、 山本周五郎賞候補で大注目! 俊英が放つ渾身の書下し長編! 辿り着いた真実が、次の謎を呼ぶ、 驚愕の入れ子ミステリー! 山中の白骨死体、 傍らのマトリョーシカ、 その中の謎の薬物…。 神奈川県警と警視庁のはぐれ刑事たちが 手を組んで迫る巨悪の闇とは!? 陣場山で発見された白骨死体の傍らにはマトリョーシカが埋められていた。 被害者は5年前、行方不明とされていた男だった。 神奈川県警刑事・彦坂は、青ざめる。 その男こそ、5年前、組織ぐるみで隠蔽した事件の関係者だったのだ。 県警に激震が走るさなか、八王子で、第二の惨殺死体が発見される。 現場には第一の事件との関連性を示すマトリョーシカが残されていた。 事件そのものを隠したい神奈川県警と、反目し合う警視庁の捜査班。 組織の論理がもたらす闇に、はぐれ刑事たちが誇りをかけて、合同捜査を始める。
呉 勝浩 ご・かつひろ 1981年青森県生まれ。2015年『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。2018年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞。同年『ライオン・ブル-』が山本周五郎賞の候補に。選考委員から高い評価を受ける。他の著書に『ロスト』『蜃気楼の犬』がある。
レビュー
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とにかくややこし過ぎる
掛け合いとか展開とか、結構面白いんですが、所詮は娯楽コンテンツなのだから、もう少しシンプルにしてほしかったですね。変な陰謀論的なものを絡めてたり、マトリョーシカの位置づけが結局、イマイチカチッとしてなかったり、雰囲気はいいのに、なんだか勿体ない作品でした。
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少し物足りないラスト
終盤が物足りなくて☆3.5かな。 せっかく個性豊かな捜査員が登場しているのに、最終的に彼らがどうやって対応していたのか、その後が書かれておらず、曖昧な部分が残ってしまった。
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読み応え十分の大作
5年前に失踪した薬害事件の関係者の遺体が、匿名のタレコミによって発見される。 当時の警察の初動の拙さからなかなか捜査が進展しない中で、第二の殺人事件が。 刑事の彦坂は、過去との葛藤の中、真犯人を見つけることができるのか、という話。 話が二転三転するので飽きずに読めるし、何よりわき役が素晴らしい。 屈託を抱えた若手刑事六條、態度が恐ろしく横柄な辰巳、が脇を固め話に厚みを加えている。 重厚な警察小説として十分楽しめる。
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個性的な刑事たちの活躍
匿名の通報で山中から白骨死体が発見され、傍らにはマトリョーシカが埋められていた。ガイシャは5年前に失踪していた大病院の内科部長で、ムラナカ事件と呼ばれる医療事件の当事者だった。更に今度は八王子で、同じく関係者の新たな死体が発見される。 センセーショナルな事件性や警視庁・神奈川県警の鍔迫り合いなど、刑事ミステリーとして読みどころ満載です。刑事たちの個性も確立されていますが、終盤になってそれが軽い感じへのキャラ変更の印象を受けたことが少し残念でした。途中まで緊張感があり、また真相の意外性もありましたが、沢山詰め込み過ぎ感も感じ、ラストはかえって盛り上がりが欠けた気がします。
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お勧めしない。
人物を描き出せていない。 誰のセリフかも分かりにくい。 人物を大勢登場させ過ぎたせいか? ダラダラと書き連ねてあの結末はつまらなすぎる。
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顔が見えない
爆弾が面白くて 読んで見たが期待はずれでした 登場人物、特に捜査陣の数が多いのに キャラが立ってないから のっぺらぼうの集団の様だった 動機も結末も ツメが甘い 登場人物の数を減らしても 特徴、個性を出して欲しかった 読んだ後 誰も印象に残らなかった 残念です
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カスタマー
本庁の刑事と所轄の刑事が何人か出てきます。 解りにくいです。登場人物表があれば読みやすいのでは。 また、物語も過去と現在とをわかりやすくしてほしい。
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登場人物が目に浮かばない
読み進むのにひどく労力を要しました。 たぶんキャラクタが大きな要因ではないかと思います。 彦坂と六條というふたりの刑事の視点で話が進みます。 このどちらもあまり魅力的ではありません。後ろ向きの姿勢です。 彦坂は、過去の失態を塗りつぶそうとして事件に参加していますし、六條は出自の特殊さからか、今ひとつ捜査に身を入れていないような印象です。 それに加えて、主人公ふたりをふくめて、どのキャラクタも厚みが感じられず、記号に近い印象です。 ストーリーも、どこが、とは指摘できないのですが、もう少しなんとかならないのか、と思ってしまいました。 もちろん、読む人の好き好きで評価がわかれることはあろうかと思います。 あくまで参考ということで書きました。
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