吉川英治文学新人賞 よしかわえいじぶんがくしんじんしょう
第40回(2019年)
文学賞
受賞者
5名新聞社、テレビ、週刊誌、ネットメディアを横断し、誤報と虚報が人間と社会を揺さぶる連作短編集。情報が武器にも毒にもなる時代を背景に、報じる側の倫理、沈黙、娯楽化、権力との距離を描く。
誤報のあとに残る波紋から、情報社会の悪意と責任が浮かび上がる。
275ページ
報道誤報虚報メディア倫理社会派小説
ソフトウェア開発者たちが、広告ブロッカー、ドローン、SNS、ビットコインなど現代的な技術と政治的な問題に向き合う連作短編集。身近なITの知識と仲間への信頼を武器に、インターネットの自由と未来を守ろうとする人々を描く。
小さな技術と仲間への信頼が、世界の自由を守る力に変わっていく。
288ページ
ITインターネットの自由近未来開発者連作短編
白骨化した遺体のそばに埋められたマトリョーシカから始まるミステリー。入れ子細工のように事件の層が重なり、血縁、暴力、執着が少しずつ露出していく。猟奇的な導入と人間の根にある感情を結びつける長編小説。
入れ子の人形の奥へ進むほど、事件は人間の根源的な愛憎に近づいていく。
432ページ
猟奇ミステリー家族血縁暴力愛憎
高校の屋上から川崎朱音が飛び降り、その瞬間の動画が拡散される。遺書はなく、いじめ、自殺、撮影者、映像に映ったもう一人の存在をめぐって、同級生たちの証言が重ねられていく。青春のきらめきではなく、教室の欲望と怒りを描くスクールミステリー。
少女の死をめぐる証言が、教室という小さな社会の歪みを映し出す。
396ページ
青春ミステリー学校SNSいじめ証言