日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
鯖 (文芸書)

山本周五郎賞

鯖 (文芸書)

赤松利市

紀州雑賀崎を発祥とする一本釣り漁師たちが、日本海の孤島で再起を図る長編ノワール。時代遅れとなった男たちの漁、儲け話、欲望が絡み合い、地域産業復活の物語に見えたものが破滅へ転がり落ちていく。

漁師ノワール欲望地方産業破滅

作品情報

一本釣り漁師の再起は、欲にまみれた破滅の序曲へ変わっていく。

『鯖』は、伝説的な一本釣り漁師集団「海の雑賀衆」の末裔たちを描く赤松利市の初長編である。孤島で細々と漁を続ける男たちは、鯖をめぐる商機に望みを託すが、その光明は欲望と暴力を呼び込み、生活の底に沈んでいたものを噴き出させる。

レビュー要約

  • 荒くれた漁師たちの生活感と、途中から一気に暗転する暴力性が強い印象を残す。破天荒な展開と人間臭さを面白がる声がある一方、濃い描写は読者を選ぶ。

書籍情報

出版社
徳間書店
発売日
2018-07-21
ページ数
408ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 3 x 19.4 cm
ISBN-13
9784198646547
ISBN-10
4198646546
価格
1870 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

2018年8月30日放送のTOKYO MX「5時に夢中! 」で、 中瀬親方のエンタメ番付「横綱」いただきましたーっ! 「天才が現れた! 」と中瀬ゆかりさん大絶賛! ! ! ! ! ! ! ! ! 第1回大藪春彦新人賞受賞者、捨身の初長編 62歳、住所不定、無職。 平成最後の大型新人。鮮烈なるデビュー! 圧倒的なリアリティー。新人にしてすでに熟練の味わいだ。たちまち物語にのめり込んだ。(今野敏) 人の愚かさをじっくりとあぶりだす手腕に脱帽だ。遅咲きの新人、おそるべし。(馳星周) 五臓六腑を抉る、超弩級のハードノワール誕生! 平成最後に突如現れた、荒ぶる才能に瞠目せよ。(宣伝担当) なんじゃぁ、こりゃあ! ハードパンチャーや! 超ド級の純文学バイオレンスを喰らえ! (営業担当) 吐き気を催すほどのリアリティーと人間の業を描いた作品力は、近年読んだ中でピカイチ。この作品を多くの人と語り合いたい。(メディア関係者) 平成最後の大型新人がたどり着いた境地。最後まで読んだ人に訪れる、黒い快感をお楽しみください。(担当編集) 逃れられない貧困と暴力が、日常を狂気に染める! 紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らの生を照らす一筋の光明。しかしそれは崩壊への序曲にすぎない。

1956年生まれ香川県出身。「藻屑蟹」にて第一回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。本作が初長編となる。

レビュー

  • 何と言うか初めて読む感じの作品。面白い。

    主人公?のシンイチの落ちぶれ具合がすごい。 醜い見た目で僻んだ性格ではあったが、善人に思えた。 それが金を手にした途端、今までの劣等感と鬱憤を晴らすように落ちぶれていく。 本書は一本釣り漁師の船団、船団の魚を買う美人女将、船団の魚に目を付けた中国人女性のビジネス家を中心に物語が進んでいく。 ハッピーエンドなわけないよなぁと思いながら読み進めていくと案の定、しっかり鬱展開。笑 己の業剥き出しの登場人物達。 最後に笑うのは誰か。 オススメです。

  • 作者の書くものに興味。

    面白いが、ともかく購入時の予定に遅れた。すでに昨日届いているのに15日着予定とは如何?

  • 凡庸だが面白い。

    荒くれ漁師達の世界観や登場人物はとても魅力的なので、読みやすい。終盤に向けね凡庸なミステリー作品と変わらない展開になってしまうのが残念。

  • 面白かった

    モズクガニを読み放題で読破して、すぐに本作を購入しました。 あっという間に読んでしまいました。 一本釣りの漁師の話です。 中国人のアンジのキャラいいですね! どんどん、主人公が壊れていくのが怖かった! 闇金ウシジマくんとか好きな人なら好きと思う。

  • 衝撃

    ただ面白かった。 著者の経歴も面白い。

  • 一本ずつ、釣って釣られて。

    読んでいて、その場の鼻がひんまがる匂いを感じる。 生臭さ。 その人間模様。 それぞれのキャラにすごい個性があり、興味深い。 高揚感がありつつも、どろどろのなか。 鮮度が落ちていく。 蕁麻疹がでるほどに。 あれやこれやの欲望が渦巻いてくる。 終いにはなんとえげつない、ぷち・ホラーに。。 ボロ船の勘の職人ワザか、ITによる最先端ワザか。 ポロっと出るコミカルなくだりにすんごい笑えてくる。 ストーリーが直球でドカンと伝わってくるので痛快。

  • 情け容赦ない荒海を生きる漁師達の物語

    他の作家の方が一気に読んだと聞いて、購入。海と魚の匂いまでしてくる荒海の男達の物語は読み応えありました。

  • EGUI

    えぐい ひさびさ ぼくたちは おどろいた もうねなきゃ

関連する文学賞