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僕らのヘリオトロピズム

長編児童文学新人賞

僕らのヘリオトロピズム

みずの瑞紀

小学5年生の夏に性被害を受けた直人と、中学2年生の夏にクラスメートへの性被害を目撃した少年。誰にも言えない傷を抱える二人は出会い、消えない痛みと加害者の罪に向き合いながら、自分たちで前を向く道を探していく。

性被害トラウマ少年期連帯希望

作品情報

闇の中に置き去りにされた二人が、自分で太陽を探し、前を向こうとする物語。

性被害をめぐる経験と目撃の記憶を抱える二人の少年を描く児童文学。被害の傷が消えない現実を見据えつつ、秘密を共有する相手との出会いを通して、孤立から抜け出し未来へ踏み出そうとする姿を描く。

書籍情報

出版社
岩崎書店
発売日
2026-07-15
ページ数
192ページ
言語
日本語
サイズ
13.4 x 1.8 x 19.4 cm
ISBN-13
9784265840731
ISBN-10
4265840736
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

連日ニュースで流れることは「誰にでも起こりうること」なのに、僕らはそれが自分の身に起きるまで、他人事として片づけてしまう。僕もそうだった。あの日まで。 小5の夏に、こども会主催のサマーキャンプで大学生の男性から性被害に遭った直人。 中2の夏、クラスメートの女子の性被害を目撃。 同じ境遇の二人は、誰にも言えない秘密を共有する。 でも、その傷も、加害者の罪も、消えることはない。 自分で太陽を探し出し、向かって咲く特性「ヘリオトロピズム【向日性】」を持つひまわりのように、 二人は前を向くことを決意する。 闇と希望を描く鮮烈なデビュー作!

レビュー

  • 被害者の苦しみを知るためにすべての人に読んでほしい

    性被害に遭ったことがある人は、きっと世の中に知られているよりもずっと大勢いると思う。 でも、家族にすら言えない。これ以上、傷つきたくないから蓋をしてしまう。 特に未成年は、どうしたらいいのかもわからない。 その心理につけこむのか、加害者は加害を繰り返すものらしい。 でも、そろそろ、大人が声を上げなければ、起こらずにすむはずの犯罪から子どもたちを守ることもできない。 著者がこの作品を書き上げ、世に出し、世に問うに至るまでも、 ただならぬ思いや葛藤があったであろうことは想像に難くない。 つらかったことをつらかったと吐露することも、 誰かに助けを求めることも、 手を差し伸べることも、 そして、二度と誰にも同じ思いをさせないためにも、 私たち大人が声をあげるきっかけをくれた作品だと思う。 他者を思いやる想像力や人間としてのやさしさが欠けている読み手も、きっといると思う。 でも、私たちが守る。

  • 改善の余地のある作品

    初月と書いて、みかづきと読ませるなど子供にとって読みにくい箇所がいくつかある。 そこが改善されれば変わると思う。

  • 誰がそうなるかわからない

    ヘリオトロピズムとはなにか? 題名にまず引きつけられた。 性被害にあった主人公たちの息遣い、重苦しさが生々しく描かれ、それに引きずられそうになりながらも、希望にたどり着く道筋が明確にされているところに救いを覚えた。 世の中にはこういうことがある。誰がそうなるかわからない。それを知れただけでも、この本を読んだ意味があった。傷つきながらも進む登場人物たちを応援したい。

  • 作品があることが、灯になる人がいる

    いっきに読んでしまった! 出版されて、世に出ることに、本当に意味のある作品だな、と思いました。

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