禁断領域 イックンジュッキの棲む森 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
コンゴの森を舞台に、霊長類学の調査隊が少年との出会いをきっかけに惨殺事件へ巻き込まれる。人類の本質を問うパニック・サスペンスとして描かれた文庫グランプリ受賞作。
作品情報
ヒトとは――? 人類の本質に迫る問いにテンション高めで挑む。
コンゴの奥地で進む調査隊が、予想外の惨劇へ巻き込まれていく。第21回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2023-03-07
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 1 cm
- ISBN-13
- 9784299040619
- ISBN-10
- 4299040619
- 価格
- 405 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
ヒトとは――? 人類の本質に迫る問いにテンション高めで挑む人々のバチバチな生存競争(サバイバル)が秀逸! ――冲方 丁(作家) 第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作です。 大学院で霊長類学を研究する季華が所属する研究室に、米国企業からコンゴでの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が舞い込む。 調査対象であるボノボの生息地を目指してコンゴの大地を進む調査隊。彼らは森の中から助けを求めにやってきた少年に出会う。 その矢先、調査地付近の村で人々が何者かに惨殺され――。 霊長類学の聖地で繰り広げられる、衝撃のパニックサスペンス!
美原さつき(みはら・さつき) 1986年生まれ、大阪府大阪市出身。滋賀県立大学・滋賀県立大学大学院では環境動態学を専攻。現在は衛生管理会社に勤務。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー。
レビュー
-
傍若無人な主人公の大活躍
●「このミステリーがすごい!」大賞の文庫グランプリ受賞作という事で購読したのですが、なんと 秘境冒険小説でした。どこがミステリーなのかと疑問を抱きながら読み続けました。 イックンジュッキの類人猿としての謎ともう一つ、人間と彼ら類人猿との本質的な違いとは何か? がミステリーだったのですね。 それにしても自分を天才と豪語する主人公季華。男勝りで生意気で人の気持ちを全く察しない。こ んなに共感できない女性主人公に出会ったのは初めてです。巻末の解説をみると、これでも手直しし たとの事。そんな傍若無人な季華もラストでのイックンジュッキとのタイマン勝負、少しは人間とし て前進したのかな?
-
新種の霊長類がうごめくフィールドへ。
第21回「このミステリーがすごい!」大賞、「文庫グランプリ」受賞作。 作者は大学院で環境動態学を専攻し、現在、衛生管理会社に勤務とのこと。 プライドが高く、こだわりとくせのある霊長類学者の面々はアフリカ、コンゴのフィールドに。 脳内のアーカイブを駆使して危機を脱出できるのか。 新種の霊長類を発見し、自然界の適応と進化を見出していく。 小説の狙いを読者へ的確に理解させ、追い打ちをかけていく勢いや、切り返し、伏線からのひねりがほしかった。
-
腹が立つほど、人物描写がひどすぎる。
大学院で霊長類学を研究する季華が所属する研究室に、米国企業からコンゴでの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が舞い込む。とにかく霊長類研究に魅入られている季華は、このチャンスに大いに喜び勇んで参加する。 調査隊はボノボの生息地を目指してコンゴのジャングルを進むが、待っていたのは恐ろしいもので・・・。 私の大好きなアニマルパニックホラー。しかし、登場人物はC級ホラー映画の見本のような、浅薄で知性のかけらどころか、品性卑しい人間たちだけ。特に、主人公の若い大学院生季華に至っては、口の利き方も社会生活に必要な常識のかけらもなく、そのみっともなさは滑稽なほどだ。 ここまでこの頭も性格も悪い女性を主人公にした理由はなんだろうか? 何か理由があるのだろうか?と考えながら読み進めたが、わからないまま。 せっかくの良い「材料」が台無しだ。 人間と動物の違い?そのテーマについては、「ドクターモローの島」などいくつもの名作があるが、そんな哲学的なテーマを語るような作品には、当然のことながらなりようがない。
-
主人公に全く感情移入できない
体裁は、「襲い来る未知の霊長類、アニマルパニックホラー!」だと思うのだが… 主人公はその一挙手一投足が身勝手極まりなく、不快で、全く感情移入できない。異常な探求心が唯一の長所と言えなくもないが、傲慢さと権勢欲が前面に出過ぎていて、これまた不快。そんな主人公の独白と、周囲の人間との、感情むき出し、下品なやりとりがけっこうな割合を占めていて、その「生態観察」を楽しむ物語と思われる、多分(笑)。
-
つまらない
以下の通り、オススメしません。 ・主人公が無理すぎる。。私も理系の研究者ですが、こんな人は弾かれます。作者は現場を見たことがあるのでしょうか?? ・人物の発言内容がライトノベルみたいで、世界に入れません。魔法が出るなら良いですが。 ・他の作品と比べるとだめかもしれませんが、生存者ゼロに似てる感じがします。昔、一世を風靡してたが落ちぶれた天才とか。でも、謎を追い続けていく怖さとか少なかったので、ミス〇〇なの?という印象でした。
-
主人公の言動で三流ライトノベルに
アフリカコンゴでの開発事業の生態系調査において未知の霊長類と対峙するというストーリーですが、主人公の発言と思考回路が酷すぎて小説の質を一気に落としている あからさまに奇を衒いすぎた読み手を不愉快にさせる人物設定はミスともいえるし、外国人はあんな失礼な人間にはまともにビジネスはしてくれないでしょうし、犯罪レベルです。 それをラノベ風なやりとりに終始しているのでうんざりします。 これでよく出版OKでたなとさえ思います。 著者は図らずも同分野で学んできたのに、なぜこんな小説を書いてしまうのかが理解できません。 話の筋は良いのでまともな主人公で 読み直したいとさえ思ってしまいます。 久しぶりに買ったのを後悔する作品でした
関連する文学賞
- 『このミステリーがすごい!』大賞 第21回(2022年) ・文庫グランプリ