爆ぜる怪人 殺人鬼はご当地ヒーロー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
ご当地ヒーローの運営会社で働く青年が、マチダーマンのスーツに似た装いで起こる連続殺人の真相を追う。ヒーロー文化と犯罪サスペンスを掛け合わせた、『このミス』大賞隠し玉。
作品情報
街に潜む悪人を次々と殺し始めた犯人は、かつてお蔵入りになったヒーロースーツを着ていた。
町田のご当地ヒーロー「マチダーマン」をめぐる事件を、ヒーロー運営会社の青年の視点で追う。第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2023-06-06
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.8 x 10.5 x 1 cm
- ISBN-13
- 9784299043962
- ISBN-10
- 4299043960
- 価格
- 820 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉! 街に潜む悪人を次々と殺し始めた犯人は、主人公がかつてデザインし お蔵入りになったヒーロースーツを着ていた!? ご当地ヒーローの運営会社で働く青年が、町田で起きた連続殺人事件の真相に迫る。 東京・町田の人気ご当地ヒーロー、マチダーマン。 その運営会社であるMHF(マチダ・ヒーロー・ファクトリー)のデザイン部で働く志村は、ある日テレビのニュースを見て衝撃を受ける。 町田で少年が誘拐されたが、何者かが誘拐犯を殺害し、少年を救出。 助けられた少年が「正義のヒーロー」として描いた絵は、かつて志村がデザインし、お蔵入りになったはずのヒーロースーツと酷似していた! 周囲は空似だというが、志村が悶々とするなか、第二の事件が起き――。
おぎぬまX 1988年、東京都生まれ。元お笑い芸人。ギャグ漫画家として2019年に『だるまさんがころんだ時空伝』で第91回赤塚賞入選。2021年には「ジャンプSQ.」(集英社)にて『謎尾解美の爆裂推理!!』を連載(同社より単行本も刊行)。また、ジャンプ小説新人賞2019・小説フリー部門にて銀賞を受賞し、『地下芸人』(集英社)で2020年に小説家デビュー。他の著書に『キン肉マン 四次元殺法殺人事件』(集英社)がある。2023年、第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作が選出される。
レビュー
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しっかりミステリー
物語は終始、ドタバタコメディとして進んでいく。もと芸人だけあってこれが面白い。特に、どれほど刑事事件レベルのパワハラをされても軽く笑い話で終わらせるあたりが現代では異次元(実は、いまだに存在する?)の面白さ。中盤以降、そのドタバタの会話の中に伏線が隠れていたことがわかり、しっかりとしたミステリーであったことがわかって行く。これは面白い作品だ。残念なのは、誘拐に関するとても素敵なトリックが、数ある事件の中の一つの解決編として説明され、埋もれてしまった印象がある事。このトリックはこれまでになかった奇抜なものではないだろうか。これをメインの謎として、これを中心にストーリーを組み立てれば、ラストで真相や真犯人が唐突に現れた印象がなくなったのにと思った。
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面白い
この人の本は初めて読んだか、ヒーローショーの設定を活かしたトリックに読み応えを感じた。