魔女裁判の弁護人 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
16世紀の神聖ローマ帝国を舞台に、法学の元大学教授ローゼンが旅の途中で魔女裁判に遭遇する。水車小屋の管理人を魔術で殺したとして告発された少女アンの無実を信じたローゼンは、論理と法学的思考を武器に魔女裁判と対峙する。迷信が支配する時代に理性で立ち向かうリーガルミステリー。
作品情報
魔女の不在を証明せよ――論理と信仰が激突する16世紀の法廷サスペンス。
第23回「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉作品。富山県出身で精神科医でもある君野新汰のデビュー作。魔術が信じられていた16世紀の神聖ローマ帝国を舞台に、法学者が論理の力で魔女裁判に挑む歴史リーガルミステリー。中世vs近代、宗教vs科学の対立構図と、衝撃的などんでん返しが特徴。
レビュー要約
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設定の独創性や論理的な謎解きは評価されているが、終盤の展開に対して賛否が分かれている。ミステリーとファンタジーの融合について評価が二極化している。
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全体的に高い評価傾向。王道のリーガルミステリーとして始まり、終盤のどんでん返しが多くの読者に衝撃を与えた点が評価されている。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2025-06-04
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784299063380
- ISBN-10
- 4299063384
- 価格
- 900 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
裁判にかけられた少女を救うため 魔女の不在を証明せよ! (あらすじ) 16世紀の神聖ローマ帝国。法学の元大学教授のローゼンは旅の道中、ある村で魔女裁判に遭遇する。 水車小屋の管理人を魔術で殺したとして告発されていたのは少女・アン。法学者としてアンを審問し、その無罪を信じたローゼンは、村の領主に申し出て事件の捜査を始めるが――。 魔女の存在が信じられていた社会を舞台に、法学者の青年が論理的に魔女裁判に挑むリーガルミステリー!
君野新汰 富山県生まれ。石川県金沢市在住。精神科医。第23回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作でデビュー。
レビュー
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ライトミステリーとして面白いが、細かい感想はネタバレになるので書けない。
作者さんの感想でもあるらしいし、作中でも言われているが、魔女裁判は証拠あるなしでなく、感情的な部分の問題が大きく、論理的な正解でなく、いかに「納得」させるかが鍵となっていて、それのためにミスしながらの試行錯誤を積み重ねていく物語です。 ちなみに昔の時代が舞台になっていますが、こういう思い込みと偏見による生け贄作りは現代でもまだ人の心に残っている問題です。 ただ現代を舞台にすると、「現代の人間はもっと賢い」という思い込みの反論や、科学捜査などの解明など、色々な説得力の低下があるために昔を舞台にしたのかという印象です。 ちなみに中盤までの私の評価は星4で、最後のどんでん返しで「こうくるか」という意外性で評価をあげています。 それまでは、まあ謎解きとしてはフェアだけど、そこまで傑作といえるミステリーでもないな、という感想でした。 そして、この最終のどんでん返しが好みわかれそうで、そこで評価をあげるか下げるかにも個人差出るような気がします。 ただ他に書いている人もいますが、終盤やシリーズとしてさらなる続きを望むための情報をあかしてしまうとミステリーとしてのネタバレになるので、本当にそこは明かせないです。 読んでいる間続きが気になり、読みやすかったですし、気になる人は読んでみてとしか言いようがないですね。
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物語の構成が入れ子になっている
魔女が徘徊していた時代の雰囲気がとてもよく描かれています。主人公たちの不屈の精神と推理には魅了されます。結局のところ、”「魔女の不在」は証明できない” というのがオチ。
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どんどん先が読みたくなる
活字からだいぶ離れていたのですが、知人のおすすめで読みました。率直な感想として面白かったです!誰が犯人かな?くらいの気持ちで読み始めたのですが、そこかーと思ったら更にどんでん返しがあり。一気に読み終わると、もう一回始めから読み返したくなりました。
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論理は神だが魔女には
論理は非論理に負ける 弁護していたのはどちらなのか 特別賞?ではありますがなんとも言えん裁判でした
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どんでん返しミステリ
うわー、これはあれだな、感想をネタバレなく書くのが難しい。 いろんな方の感想がXのタイムラインに流れてきてたから、一体どんな結末が…と期待を高めながら読んだが、はー、唸った。 どんでん返しってまさにこういうことだよなって感じ…。
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中世歴史ファンタジーミステリ!
君野新汰『魔女裁判の弁護人』 面白い!独拷問博物館に行ったことがあり魔女裁判の残虐さはよく印象に残っていて、 法学者ローゼンが中世にいてくれたらどんなに良かったかという歴史ifミステリでもあると思う。 中世VS近代、宗教VS科学の構図とその間で揺れる人間模様も興味深い。ラストは...驚愕。
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不思議な話。
続きが気になって一気に読めた。 面白いといえば面白いが、微妙なところもある。
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すべてがいまいち
中世のヨーロッパ、神聖ローマ帝国の時代、魔女裁判となると「薔薇の名前」を思い浮かべるが、比べることはそもそも無理。頭に思い描くことも失礼かもしれない。あの大作を頭から振り落とすのに時間がかかる。僧院で発見された古文書の翻訳という外枠が「このミス」応募時にはあったらしいが、その外枠を外してもこの作品のリアリティーは全然上がってこない。登場人物のキャラクターが現代の日本人になっていて、口にする言葉も現代の若者風。人物に厚みがなく、記号的。もっとよく調べて中世のヨーロッパの舞台設定を洗練させるべきだった(専門家でないと無理かもしれないが)。ストーリーもライトミステリーでしかない。すべてにおいていまいちな作品。大賞が取れなかったのもうなずける。 特殊な舞台設定を外せば、ライトミステリーとしては悪くない。構成もどんでん返し(しかし、ありきたり)を用意するなど工夫はある。推理もこじ付け的ではあるが一応フェアーだ。