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古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

『このミステリーがすごい!』大賞

古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

入夏紫音

第23回「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉作品。県立神子浜高校の学生寮「七草寮」に住む高校生・古川は、好奇心旺盛でお人好しな同級生・二ノ瀬とともに、台風後のコインランドリーに残された傘、死者の署名がなされた創部届、アイスクリームを咥えた泥棒、学生寮に残されたタイムカプセルといったさまざまな謎に遭遇する。日常の謎を解きながら、古川はやがて自身の過去と向き合うことになる青春推理連作短編集。

日常の謎青春学生寮推理ラブコメ友情自己発見

作品情報

台風が過ぎ去った日のコインランドリーに置き忘れられた傘——謎解きを通じて、古川は自分自身の過去と向き合っていく。

宝島社文庫「このミス」大賞シリーズ。第23回「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉作品として2025年5月7日に刊行された入夏紫音のデビュー作。県立神子浜高校の学生寮「七草寮」を舞台に、主人公の古川と型破りな同級生・二ノ瀬が学校生活で起きるさまざまな謎に挑む連作短編ミステリー。日常の謎を軸にしながら、古川の内面と過去を深く掘り下げる青春小説でもある。

レビュー要約

  • 日常ミステリーとラブコメが絶妙に融合した作品として評価されている。二ノ瀬と古川の微妙な距離感を保ちながらも互いを意識し合う関係性が物語の魅力とされる。謎解きはすっきりとした解決よりも余韻を残す趣向で、続編を求める声が多い。評価傾向は高い評価。

  • 青春ミステリとして好意的な評価が多く、情景描写の巧みさとテンポのよい会話が高く評価されている。評価傾向は高い評価。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2025-05-07
ページ数
384ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784299067463
ISBN-10
4299067460
価格
900 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

台風が過ぎ去った日のコインランドリー。無人のそこには、一本の傘が置き忘れられていた。持ち主は嵐の中、傘を持たずに店を後にしたというのか? 死者の署名がなされた創部届、アイスクリームを咥えた泥棒、学生寮に残されたタイムカプセル。好奇心旺盛でお人好しな同級生・二ノ瀬と共に、高校生の古川はさまざまな謎に遭遇する。そしてやがて、自身の過去と向き合うことに……。

レビュー

  • 第23回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉に選出された話題作

    とある高校の生徒会に届いた部活動の創部届。しかしその差出人は、もうこの学校にはいないはずの人物で―― 同じ学生寮で暮らす古川と二ノ瀬の高校生コンビが日常の謎を解き明かしていく、全六章のミステリー短編。推理の軽快さもさることながら、登場人物それぞれの爽やかな人間関係や、日常風景の瑞々しい描写が魅力です。友達以上恋人未満な主人公二人の甘酸っぱい距離感と、結末のほろ苦さが醸し出す絶妙なテイストに、皆さんもきっと惹き込まれていくことでしょう!

  • 普通の青春ミステリー

    面白いけど評価高い割になんか微妙だった。 もっと衝撃が欲しいね

  • 続編が読みたい

    主人公2人+1が、とっても魅力的。そして描写が上手く、まるで映画を見ているかのように、映像が目に浮かびます。 男子2人がcoolで会話もリズミカルでおしゃれ、「本と鍵の季節」を想起させます。内容も、謎を解いて終わり、ではなくその後をどう過ごしていくのかを読者に語りかけています。まさに「瑞々しくほろ苦い」がぴったりのミステリー&青春小説です。続編を期待しています。

  • 絵が好み

    面白かったです

  • 第23回このミス大賞 隠し玉作品の看板に偽り無し

    テイストは米澤穂信の小市民シリーズに似ているけど、決して劣化版ではない。文章の安定感とうまさ、特に会話のセンスとキャラの魅力はむしろこちらを推す。個人的には、今年の年末にこのミスのトップ10に入っていても驚きはしない。

  • 仲の良い2人はお互いを知り始め...

    全6章から成る古川くんと二ノ瀬さんを中心とした学園ミステリ。 とある事情で親友と共に故郷を出ることになった古川くんと地元だが、親の引っ越しで寮暮らしの二ノ瀬さん。 付き合っているわけでもなさそうだが、その息の合い方と周囲の認識は。 2年生になった2人のコインランドリーでの安楽椅子探偵から物語は幕を開け、古川くんの親友、柚月、生徒会長の蓮さんなど、個性あるサブキャラも登場し、ストーリーを盛り上げる。 物悲しいエピソードもあり、最後の前後編では価値観の相違があり... その背景にある事件もサラッと語れ、物語は想定外に苦い終わりへ進む。 最後、スッキリしない部分は残りますが、実際、そうそう割り切れるものでもないことを考えると、妥当なのかとも。 しかし、続巻を出してその辺りがサラッとでも分かると良いかなとも。 このまま一巻で終わらせるのは惜しい。

  • 惜しい作品

    文章は上手い。キャラ造形も悪くない。だが肝心のミステリ要素があと一歩な印象。どうしても米澤穂信や逸木祐との比較となってしまうが、この系統でやるなら謎解きと主要人物のドラマがもうすこし噛み合っていてほしい。唯一、タイムカプセルの話は良かった。

  • 少し物足りない

    読みやすいが、ミステリーとしては弱く、青春物として読むならばどの物語もどこまでも等身大/現実的であり、個人的には背伸びできた/一歩進めたような爽やかな読了感がほしかった。

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