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海に夜を重ねて

文藝賞

海に夜を重ねて

若一光司

ネオンの街をさまよいながら、疲れた女と無垢な魂が海辺の闇のなかで結びついていく物語。

海辺都市の孤独男女の結びつき初期作品

作品情報

ネオンの街をさまよう女と、無垢な魂が海辺の闇で結びつく。

河出書房新社から1984年に刊行された作品。ネオンの街と海辺の闇を行き来しながら、孤独な人物たちの感情の揺れを描く。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
1984-01-01
ページ数
141ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309003597
ISBN-10
4309003591
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 海に夜を重ねて : 若一光司: 本

レビュー

  • 小石が宝物

    『海に夜を重ねて』です。第20回文藝賞受賞作品で、映画化もされています。 主人公であるストリッパーのマミと、知的障害者民夫の恋愛物です。純愛です。 ストリッパーなのでエロい描写があるかといえば、そりゃ脱ぐシーン等は多々あるのですが、あまりエロくはないので、そちら方面に期待はしないでください。 本は厚くないし、ページあたりの文字もさほど詰まっていないのでサクサク読めます。 民夫も一生懸命に主人公マミを愛しているのですが、知恵が及ばないが故に問題が起きて騒動になったりして、上手く行かないことに苛立つ主人公とぶつかり合います。 民夫の心のよりどころは、小石を並べて遊ぶこと。単なるその辺の小石ですが、民夫にとっては大事な宝物。ですが、時にそれすらも騒動の種となります。生まれ育った故郷を離れざるを得なくなった民夫はどんどん厳しい状況へ追いつめられて行きます。 その様子が、なんとも物悲しいです。本人は一生懸命なのですが、どうしても上手く行かない。知的障害者に限らず、世の中そんなもんでしょうけど。 純愛ものは珍しくはないですが、ストリッパーと知的障害者という組み合わせにより余計な駆け引きとかほとんど無しでストレートに感情をぶつけ合う場面のせつなさを良く描けていたと思います。★4

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