日本の文学賞

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平成マシンガンズ

文藝賞

平成マシンガンズ

三並夏

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
2005-11-25
ページ数
109ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309017389
ISBN-10
430901738X
価格
1 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

あたしの夢には死神が降臨する——ボロのジーンズに出刃包丁をもって夢に現れる男。あたしはそいつが差し出すマシンガンを撃っては、頭を撫でられていた。言葉という武器で世界と対峙する史上最年少15歳による第42回文藝賞受賞作。

レビュー

  • フィクションであることがフィクション

    表現しようとしていること、試み、心意気が秀逸だと思う。 文章力や表現力、語彙力に着目し、「小説」として読むなら、評価はそこまで高くはならないかもしれない。 「小説」という体をとっているだけで、いじめ心理や人間関係の描写はとてもリアルだ。フィクション(作り話)であることがフィクションという感じ。学校とか家庭という空間が大きく支配力を持っていた、中学・高校時代に感じていた感触が呼び起こされる。 誰でも「いじめ」の被害者・加害者になりうる状況では、「敵」は存在しない。だれもどこにも憤りをぶつけられない。もっと広い視点で考えても、どこからともなく受けるストレスを、ぶつけるべき敵は存在しない。「いじめ」はそうした現代の縮図なのか。 「いじめ」や現代の人間関係について、リアルな目線で考えてみたい人にオススメする。

  • いくら中学生だからといって、まだまだ人に読んでもらうレベルに達していません

    いくらなんでも文章が下手すぎます。まだまだ作文の域を脱していません。社会に対してマシンガンを撃つという設定も活かしきれてないし、途中で出刃包丁になる意味も不明。それにあまりセンスも良くないように感じます。これを読むと、やはり綿矢りさがいかに才能に満ち溢れた作家であるかが、とてもよく分かります。大人のお金儲けに利用されて可哀想だと思いますが、読むだけ時間の無駄と断言させていただきます。

  • 受賞の基準がわからない

    正直、共感できなかった。 でも、もし高校時代に読んでいれば、 もっと、感じかたは違っていたと思う。 作者に対し「15歳で、よくこんな世界が描けるな」との リスペクトは抱くが、それと読んでみての感想は別物。 興味本位で読む分には良いが、 それ以外の場合は、ちょっとどうなのか疑問です。

  • 若い視点

    このレベルの作品に文藝賞は、正直、ありえないと思った。 起承転結も曖昧で、句読点があまりに少なすぎて、簡単な言葉を使っているわりに読みづらい。 作品にしてしまえば、年齢など関係ない。これは当たり前のことで、河出書房はそれを考慮した上で、文藝賞をあげたのかとても気になる。他に応募された作品が妙に可哀想に見えてくる。 繰り返すが、この作品に文藝賞を与えたのは失敗だと思う。 しかし 若いから伝えられるもの、ということに関して上手く描かれていると思う。 特に『学校のいじめ』とか『子供から見た両親の関係』、など一番、詳細を知っているのは、その現場に立ち会わせる"子供"でしかない。それを、文体は無茶苦茶だったが、伝えようと(?)、ともかく作品にしたということは、高く評価したいと思う。 まだ子供の文章だが、 こうでしか表せない子供の想いが詰まった作品だと思った。

  • 面白いですよ。

    私はもう30代後半の社会人ですが、大変面白く読み終わりました。それどころか「作者のメッセージ(なのかな?)の読み落としがなかったか?」などと心配になり、2回も読み返しました。(笑) この本について「現代の若者の現実感」とか「10代の人間関係の痛々しさ」を強調される感想を雑誌や新聞でも見かけましたが、会社組織や大人の人間関係もまだまだこんなことがあちこちでいくらでもあるよなあ、と感じた私は精神年齢が低いかもしれませんね。そうだとしたらお恥ずかしい限りです。(笑) 15歳にして自らの世代をここまで客観視できる視線はちょっと怖いなとも思いますね。作家としての将来性はわかりませんが、この作者が将来どんな”大人”になるのか見てみたいですね。 ちなみに私はマシンガンを全員に平等に撃つことなどできないかなり卑怯な”大人”ですし、今後もそれが変わることはないでしょう。 それでも「この本は絶対面白いから読め!!」と言わせていただきます。

  • マシンガンとは書くことそのもの

    話者である中学三年生の「あたし」から見れば、自分をとりまく人間 関係は自力では制御できないものとして描かれる。それに対峙する象 徴的として少女の夢の中に登場するマシンガンが対置されているが、 それはそのまま小説家としての三並夏が自らを取りまく世界と対峙す るために手にとった「武器」である「小説」と重なっている。 この小説は、三並夏にとって「小説とは何か」ということについて書 いた小説であり、「小説についての小説」、メタフィクションとして 読まれるべきものだ。十五歳の少女が社会に対する不平不満をただ単 にぶちまけて、最後はオトナ的妥協をする物語という読み方は一面的 である。そういう読み方をする読者に、この小説を評価する資格はない。 小説とはつねにあらかじめ構想された物語を時系列にしたがって語る ための単なる手段で、小説の面白さはそのストーリーにある。小説を こんな風にしか読めない読者は、三並夏がこれから先、世界と対峙す るための言葉としての小説について、どのような小説を描く可能性を 秘めているかを期待する楽しみさえ失っている。 この小説について語られるべきは、「十五歳のわりにすごい小説を書 くなぁ」「十五歳らしく下らない小説だなぁ」という月並みな感想で はなく、十五歳にして小説についての小説を書く一つの視点を手に入 れてしまった彼女が、これからマシンガン以外のどのような展開を見 せてくれるかということへの期待であるはずなのだ。

  • プライド高いガキのゴタク

    プライドの高い中学1年生が主人公で、本人はこれっぽちも自分がプライドが高いことに最後まで気付かない。 家庭も学校も居心地が悪くなった時 最後までプライドを守りきって自分の居場所を確保するまでの話。 そういう生きかたもいいと思うんだけど やっぱり15才の視点から描かれる限界がラストで駄目押しになった。 その解決策(?)って、解決してないし、これからも死神は必要になる。 むしろ、生涯死神に取りつかれるくらいの内容なら★増やす。

  • 残酷と純粋と強さ

    胸がしめつけられるほど辛くむごたらしい話だけど 希望のかけらも見当たらないけれど・・・。 それも15才という若さゆえなんだろう。 残酷と純粋さが心地よい小説です。 絶望する少女が自分の力で希望を見つけられる大人に なるまで何があっても生き抜こうとする強さは圧巻!

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