書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2007-11-16
- ページ数
- 157ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 19.6 x 14.4 x 3.8 cm
- ISBN-13
- 9784309018362
- ISBN-10
- 430901836X
- 価格
- 167 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第44回文藝賞受賞作! 同棲する彼女の収入で暮らす高橋の、猫探しと仕事探しの日々はいつ終わる? 明け方の青い光に彷徨う青春小説。「読ませる、笑わせる、唸らせる」藤沢周氏、「全篇に漂う乾いたユーモア」高橋源一郎氏、他選考委員絶賛!
レビュー
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文藝らしい作品。
同時受賞の「肝心の子供」とは違い、文藝賞らしい作品だと思う。 全体的に読み易い。 ストーリー展開ではなく作者の選ぶ言葉や、表現を楽しむ本。 数ページ読んで作者の文体に引かれたら 最後まで楽しめることだろう。 私は最初の数ページでぐっと来た。 参考までに私が文藝賞受賞作家で好きなのは 「中村航」や「綿矢りさ」など。 選評での「笑わせる」というのはクスリ程度の笑いで、 笑いを期待して読む本ではない。 主人公と同じような境遇のフリーターは世に多くいそうだ。
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何も心に残るものがない
社会からはみ出した駄目男の、特に何も起こることもない日常生活。へらへらしながら、最後はちゃっかり就職して終わり。だから、なに? 特に笑える描写もないし、魅力的なキャラも出てこない。平凡だった青春を川に捨てて、これから社会人として頑張ろうなんて、甘ちょろい感傷なんか自分で勝手に処理してもらいたい。なんだか、赤の他人の昔の写真を無理やり見せられたような小説でした。
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ん!?これがデビュー作になるの?
選評者の美辞麗句は仕方ないとしても、何度も笑わせられた!とか、とにかく読ませる、笑わせると言うのは期待を持たせすぎです。読んでみてそこそこ笑えるのだが、口の片端が少し上がる程度の笑いであって、断じて選評者の言葉通りではありません。箸が転んでも可笑しい年頃なのかって突っ込みを入れたくなります。「全編に漂う乾いたユーモア」ってゆうのも承服出来ません。「乾いた笑い」の方が自分の感想により近いです。 オチもなんかしっくりこないし、短編だから仕方ないのかも知れませんが、全体的に性急な印象がしました。 中途半端な笑いが自分には辛かったですね。どうせ笑かすなら突き抜けて欲しかったです。
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透き通った青を思わせる文章
フリーターである主人公・高橋が職を探し猫を探す。 たったそれだけの話。 だけど面白い。 何も特別な出来事はないし、感動や衝撃もない。 高橋は猫と職を探し、めぐみと暮らしている。 たまに友人と飲んでは、ぐだぐだしている。 ただそれだけ。 そんな日常が、包み隠されることなくそこにある。 それはとても興味深いことだと、私は思う。 読んでると、散歩しているような軽快さを感じた。 もうすぐ陽が昇る頃の、透き通った青を思わせる すっきりとした小説だ。
関連する文学賞
- 文藝賞 第44回(2007年) ・受賞